無添加書道

遠藤夕幻と申します。書道を生業とし、書の道で家族を養う一児の父であり、表現者。無添加書…

無添加書道

遠藤夕幻と申します。書道を生業とし、書の道で家族を養う一児の父であり、表現者。無添加書道という志を胸に、どの会派にも属さず。都内で夕幻書道教室を経営すると共に、淡路島と東京を行き来する二拠点生活をしています。

最近の記事

《 想い、とは? 》 九話目

『わたしは、目に見えるものしか信じません』     こんなセリフを聞いたことがあるでしょうか。 または、ご自身が放ったことはありますか。        それ、本氣で言ってますか?      森羅万象、この世のすべてのモノは “目に見えないもの” で、出来ていますよ。   「えっ、すべて?それは、さすがにウソでしょ」と、思いますか?     “結果として” 目に見えるカタチになったものと “目に見えないままのもの”、が在るだけです。      それでは、文章にしてみまし

    • 《 わたしって、誰だろう? 》 八話目

      『14歳からの哲学 考えるための教科書』著:池田晶子   という本を、ご存知でしょうか? 当時、わたしが小学生〜中学生だった頃。 この「わたし」という存在性への疑問であったり、「死んだらどうなんだろう?」とか「生きるってなに?」とか「何のために生まれたきたの?」という疑問をずーっとどこかに抱えていて、それは時折モワッと湧き上がってきて、当時のわたしを困らせていたのでした。     そして、高校生になって「哲学」という言葉を知り、たまたま本屋で目についたこの一冊の本と出会った

      • 《 お金って、なに? 》 七話目

        前回は、宝の地図の話をしました。 宝の地図ときくと、よくあるイメージは「金銀財宝」ってヤツでしょうか。 まぁ、それってつまり「お金」のことですよね。   お金のことって、正直なところ、わたしはつい最近までちゃんと考えたことありませんでした。   ・・・大切なことって、学校では教えてもらえない。 そんな定説、あるんでしょうか? わたしは、“お金”のことを学校で教わった記憶はありません。 両親からも「無駄使いはしてはいけません」「お年玉は貯金しなさい」といったことはたしかに教わり

        • 《 ここは、どこ? 》 六話目

          『宝の地図』の話をしましょう。 これは、初めて夕幻書道教室に体験に来られた生徒さんに向けて、決まってお話する内容です。今回は、教室中に話すよりもさらに詳しくお伝えします。    いま、あなたの手元には『宝の地図』があります。 その地図を、広げてみましょう。   地図には✖️印で、「ここに金銀財宝のお宝がありますよ〜」とマークが付いています。あなたは、それを見つけて「やったー!」と言って喜びます。   さて、あなたはこの先、どうしますか? 早速、お宝に向かって歩き始めるで

        《 想い、とは? 》 九話目

          《 出会いって、なんでしょうね。》五話目

          “人生が変わる瞬間” を、ご存知ですか?  人生を変えるには、奇跡が必要でしょうか? いえいえ。 劇的なことや特別なことだけが、人生を変える瞬間だとは限りません。 たしかに、時には偶然が重なり、奇跡的なことの中で人生が変わるということもあるでしょう。 ただ、その奇跡を前提に期待してしまうと、そこに囚われてしまい、ついつい足元が見えなくなってしまうかもしれません。 人生が変わる瞬間は、もしかすると、ありふれた日常の中にだって起こり得るかもしれないのです。 全ては、“ここ

          《 出会いって、なんでしょうね。》五話目

          《 仕事って、なんでしょうね。》 四話目

          『夕幻、美しい仕事をしなさい』   わたしの恩人から頂いた、大切な言葉です。 いつでもわたしの中には、この “美しい仕事” とは何なのか?という問いが在ります。 まずは・・・ この “仕事” って、なんでしょうね。 ここから、始めてみましょう。        一概に「仕事」と言っても、一括りにはできないと思います。なので、こんな風に分けて考えてみました。 ○ 食べていくための仕事 好き嫌いで選ぶわけではなく、生活をするために必要な金額を得られるかどうか、が重要になってくる

          《 仕事って、なんでしょうね。》 四話目

          《 美しいって、なんでしょうね。 》 三話目

          うつくしいものを 美しいと思える あなたの こころが うつくしい     みつを     かの有名な、相田みつを氏の書が思い浮かんできます。     みつを氏は、「うつくしい」と「美しい」を使い分けていますね。 ここにどんな意味があるのでしょうか。 いくら探しても答えが出ない(ご本人しか知らない、もしくはご本人さえ知らない)からと言って初めから探すことをやめてしまったら、そこでお終いです。     さて、ここで例え話をしましょう。 ここに一つのコップがあります。 それを複数

          《 美しいって、なんでしょうね。 》 三話目

          《 書道って、なんでしょうね。 》 二話目

          習字と書道の違いって、考えたことありますか?   わたしも、書道教室を開講した22歳の頃は、恥ずかしながら明確に違いが分からないまま指導してしまっていたものです。   言葉の定義、というものはとても大切です。 普段何気なく使っている言葉にも、実は明確な違いがあったりするものです。   今回はせっかくですから、習字と書道の違い、知ってみてください。 まず、習字という言葉と「書写」は似ています。 そのままですが、「字を習う」と「書き写す」という意味です。    では次に書道で

          《 書道って、なんでしょうね。 》 二話目

          《 無添加って、なんでしょうね。 》 一話目

            「無添加」・・・何も加えていないこと   何もない、わけではありませんね。加えられていないだけ、なので。 ということは、“加える対象”はあるが、それには“何も加えていない状態”である、と。 つまり、言い方を換えると『素』であり、『本質』であると。 わたしは、現時点でそのように考えています。 ちなみに、食品表示基準では・・・ 「何らかの食品添加物を使用していない」ことを無添加とする。 だそうです。     では、『書道』においての“無添加”って、なんでしょうね。    

          《 無添加って、なんでしょうね。 》 一話目