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“人を惹きつける”文章は「どう書けば」いいか?

こんにちは。

ムッチーのnoteを開いていただき、有難うございます!m(_ _)m

noteを始めたからには「魅力的な文章が書けるようになりたい!」

そう思って今さらですが、著述(文章を書くこと)のイロハを学んでいる、今日この頃です(笑)。


前回は、そのイロハの “イ”、魅力的な文章を「書く」ための大前提となる、肝心かなめの “極意” について、書きまとめてみました。

今回はそのつづきで、じゃあ魅力的な文章を「どう書けば」いいのか?を、明らかにしていきたいと思います。

※今回も、ショーペンハウアーの著述論(『読書について』第二篇「著述と文体について」)から学びます。

読書について_目次


真の知者による文章表現とは?(by ショーペンハウアー)

その「著述と文体について」のなかから、ショペンハウアーが「文章は、こう書く(表現する)べきだ!」と示している、重要な警句を抜粋してみますね。

ひたすら真摯に仕事に向かい、わずかばかりのありふれたことでも、かれら(凡庸な物書き)が実際に考えたことを、考えた通りに、とにかくそのまま伝えようとするなら、読むに堪える本、分相応の世界で、それなりにためになる本が書き上がるだろう。

誰にも理解できないように書くことほどたやすいことはなく、これに対して重要な思想を誰にでも理解できるように言い表すことほど、むずかしいことはない

真の思想家はみな、思想をできる限り純粋に、明快に、簡明確実に表現しようと努める。

「よくあることだが、識者の言葉のほうがわかりやすく、はるかに明快だ・・・ 無能な人間ほど、あいまいだ」(クィンティリアヌス『弁論術教程』第二巻三章)

できるかぎり核心のみ、重要事項を語り、読者が自分で考えつきそうなことは避けるべきである。
わずかな思想を伝えるのに、多くの言葉をついやすのは、まぎれもなく凡庸のしるしだ。
これに対して多くの思想を少ない言葉におさめるのは、卓越した頭脳のあかしだ。

真理はむきだしのままが、もっとも美しく、表現が簡潔であればあるほど、深い感動を与える

いかなるときも簡潔さを求めるあまり、明瞭・正確な表現を、ほんのわずかでも犠牲にしてはならない。
明瞭・正確な表現力こそ、言葉に価値を与えるからだ。

比喩は認識の強力な推進力となる。だからこそ意外性に富み、しかもぴったりの比喩を駆使できれば、深い理解力のあかしとなる。

-『読書について 第二篇「著述と文体について」』鈴木芳子訳 より-


文章を魅力的に表現するためのポイント(by ムッチー)

以上の警句(真理をついた文言)のなかで “強調” されている文言を読むと、
魅力的な(人を惹きつける)文章をどう書けばいいのか?、
その重要なポイントが鮮明にみえてきますね。

キーワードは、「純粋」に! 「明快・明瞭」に! 「簡潔」に! 「正確」に!。

※「明快」とは、筋道があきらかでわかりやすいこと。
※「明瞭」とは、はっきりしていること。
-コトバンクより-

つまり、まとめると、こんな感じになるかと思います。

・自分が考えたことを考えた通りありのままに
・難しい言葉をできるだけ使わず、誰もがなじみのある言葉を使って
はっきりとわかりやすく(適切に比喩を駆使しながら)
シンプルかつ正確に表現しよう!

前回の「基本篇」で学んだ重要ポイントと合わせて、さらに噛みくだいて(誰もがなじみのある言葉で)言うなら、

「“気取らずカッコつけずに”、“はっきりスッキリ”、“わかりやすく手短に” 言いあらわそう。日頃からしっかり身につけておいた “自分の考え” を “そのまま正確に” ね!」

ということになるでしょうか。

※“スッキリ” ってなんなのよ?・・・はい、“明快” を噛みくだいた表現です(笑)


手短に終わります(笑)

以上、今回はいつもより手短(てみじか)に、ポイントだけに絞ってみました。

恒例の、ムッチーによる気づきフレーズも手短に!(笑)
文章はグダグダ書くな!」(by ムッチー)


と、自省をこめて宣言してみたものの、

いかなるときも簡潔さを求めるあまり、明瞭・正確な表現を、ほんのわずかでも犠牲にしてはならない。
-『読書について 第二篇「著述と文体について」』鈴木芳子訳 より-

この簡潔さと、明瞭・正確さの、両方を満たすのが難しいですね(汗)。

そうした矛盾を調整してくれるのが「比喩」です。

いわば、「表現の不足分を補ってくれる “助っ人”」ですね(と、比喩を比喩で表現してみた 笑)。


次回は、その強力な助っ人「比喩」の “奥深き表現世界” に迫ってみたいと思います。

最後まで読んでいただき、有難うございました!m(_ _)m

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