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人間社会研究科 実践福祉学専攻の公聴会・中間報告会が開催されました

こんにちは。社会福祉学科の木下です。

本日は、1月21日に行われた社会福祉学科と併設されている大学院での公聴会・中間報告会についてご紹介します。まず、大学院の紹介をし、概要を知っていただいた後、公聴会・中間報告会の様子を記します。

武蔵野大学人間科学部社会福祉学科は、2つの大学院(修士課程)を併設しています。1つは通学制の人間社会研究科実践福祉学研究科(定員7人、以下通学制)、もう1つは、通信制の人間社会研究科実践福祉学専攻(定員10人、以下通信制)です。通学制と通信制という違いはありますが、どちらも修了すると修士(社会福祉学)の学位が付与されます。

通信制は、働きながら学ぶことが可能なカリキュラム構成になっています。そのため、毎年多くの福祉実践者が、日頃の実践から生じる疑問や問題意識を科学的に明らかにすることを目的に入学してきます。また、両研究科とも、これまで多くの修了生を出しており、研究成果から、毎年福祉実践における新たな知見が生み出されています。

さて、両研究科の公聴会と中間報告会についてです。

公聴会は修士2年以上の院生の修士論文の最終報告、中間報告会は修士1年の院生がこれから行う研究のビジョンを報告するものです。公聴会報告者は、7人(1人報告30分、質疑20分の計50分)、中間報告者は13人(1人報告10分、質疑5分の計15分)で行われました。合計20人と大人数の報告会のため、2つの教室に分かれて行われました。

公聴会で報告する加藤幸夫さん

今回の主役は公聴会で修士論文の内容を報告する修士2年生です。2年間の研究の成果を30分の持ち時間の中で、それぞれ丁寧に行いました。それぞれの報告の後に、各教員から研究に対する質問・疑問が出されました。1年生の時の中間報告会のしどろもどろとした回答ではなく、皆はっきりと根拠と自信をもって回答していた姿に、各院生の大きな成長をみました。

その後、各指導教員からの、厳しくも温かい研究の総評がなされました。各指導教員のコメントから、どの研究も、ここまでたどり着くのに大きな苦労があり、しかし、あきらめず自身の問いを明らかにしてきた強い意志によって、これまでなかった知見が紡ぎだせた、ということを知り、感動を覚えずにはいられませんでした。

各院生には、ぜひ本研究かで明らかにした知見を、福祉実践の場に提供し、また本研究科で身に着けた研究手法を用いて、今後も研究を継続していっていただければと思います。

【公聴会で報告された修士論文(特定課題研究)の題目一覧】
・市町村子ども家庭相談組織の課題の構造分析
・本国の家族と離れて暮らしている、結婚・出産を経験した外国人介護人材の生活環境に関する一考察
・子ども虐待による死亡事例検証の「提言」に関する考察 ~イギリスの重大死亡事例検証報告の比較から~
・知的障害者の地域への移行支援プロセスに関する研究 ―地域への移行支援プロセスにおける意思形成に焦点を当てて―
・昭和初期の農村における相互扶助の捉え方 -山梨県の取り組みを通しての考察
・児童虐待予防のためのアウトリーチ―予防的支援・早期支援におけるソーシャルワーカーの役割とは―
・BPSDへのケア選択における認知症発症前の当事者の情報活用の在り方について ~当事者が事前に作成する情報共有シートの開発を通じて~


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