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めいそう日記〜Day403:新嘗祭と勤労感謝の日

1. 瞑想小咄〜新嘗祭と勤労感謝の日

11月23日は勤労感謝の日。当然のように毎年訪れる祝日のうちの一日。勤労感謝の日と言われても、毎日の労働に対して一体何を感謝するというのか、これまではなんとも理解がし難く思っていた。私たちの日々の勤労に感謝して、お上が休みを与えてくれている。そんなふうに理解をしていた。

伊勢にやってきて初めての勤労感謝の日を迎えてみて、自分がこれまでに抱いていた疑問のようなものが少し解けたような気がしている。あくまでこれは私見ではあるけれども、感じたことを綴ってみたい。

勤労感謝の日には特別な祭典が伊勢神宮で行われている。実際は日本全国の多くの神社で行われているお祭りがある。それが新嘗祭。その年の収穫に感謝して、それをいただくというのがお祭りの趣旨だ。ウィキペディアから新嘗祭について引用してみよう。

新嘗祭(にいなめさい、にいなめのまつり、しんじょうさい)は、宮中祭祀のひとつ。大祭。また、祝祭日の一つ。新嘗祭は、天皇がその年に収穫された新穀などを天神地祇(てんじんちぎ)に供えて感謝の奉告を行い、これらの供え物を神からの賜りものとして自らも食する儀式である。毎年11月23日に宮中三殿の近くにある神嘉殿にて執り行われる。同日には全国の神社でも行われる。

Wikipedia「新嘗祭」より抜粋

今年も伊勢神宮で新嘗祭がつつがなく催行された。その日は終日朝から雨が降り続き、祭典は雨音の中で行われた。雨にもかかわらず、日本全国から大勢の人が伊勢神宮に訪れ、祭典の催行を見守っていた。

伊勢神宮の新嘗祭では、大御饌と奉幣という二つの祭事が行われる。大御饌は神様へのお食事をお供えすること。奉幣は天皇の勅使が神々に捧げ物を奉納すること。神々への感謝と祈りの形の表れが食事でもてなすことであり、贈り物をするということである。この点については、私たち一般人の慣習と似ており興味深い。

この祭典で重要視されているのは新穀。その年に収穫したお米のことだ。農家の方々の日々の労働の積み重ねの上に、毎年美味しい新穀が市場で流通される。私たちはそれをありがたくいただき、人によってはそれをさらに加工するという仕事が行われる。お米をいただく一消費者として、農家の方々の勤労に感謝したい。そう言った意味で、「勤労感謝」と「新嘗祭」が結びついていると理解するとしっくりくる。

ちなみに日本神話上で稲作は天照大御神から与えられた仕事でもある。地上世界の民の生きる糧として稲作を与えたとされている。日本の社会において稲作は文化の根底を流れる非常に重要なお勤め。その勤めを今年も一年無事に果たせたことに対する感謝の気持ちが、勤労感謝の日であり新嘗祭に込められているのではないかと感じた。

働くということは辛さを伴うと感じる人も多くいることだろう。「勤労感謝の日」の意味を新嘗祭の意義で捉え直してみた時、皆さんは自分の労働についてどのように感じるだろうか。

2. 今日の瞑想〜2022.11.24 Thu 6:20〜(21min)

昨日は一日中雨だったけれども、どうやら今日は晴れそう。瞑想を始めよう。

今日の瞑想音楽はこれ。

ちょうど20分くらいで終わるのでちょうどいい。姿勢を整えて目を閉じる。呼吸に意識を向けて心を落ち着けてから、身体を確認。そこまで不調はなさそう。身体の力を意識的に抜いていく。

自分の内側に意識を向ける。雑念はあまり湧いてこない。穏やかな時間が流れて終了。

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