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筋腫の話の途中ですが…貧血・脳貧血の話

筋腫の話を一旦脇に置き、本日は貧血の話。

貧血と脳貧血は別物なのは承知しているが、
私の場合、貧血と低血圧と脳貧血はセットだった。
貧血が改善してから、脳貧血になったことはない。(あくまで私の場合)
なので、今日は脳貧血についてお話ししたい。

中学生のころ、朝礼でよく倒れたと前に書いたが、
電車での通学中もよく具合が悪くなっていた。
駅から学校まではかなりハードな坂道を登らなければならないのだが、
具合が悪くなったときは、付き添いを申し出てくれた親切な友人たちとタクシーで学校に向かっていた。
親切な友人たちは、坂道を登るのが嫌になると元気な私をタクシーに乗せ、先生に見つかると「ムスティが貧血になって」などと言い、私は先生に「あら、顔色悪いわよ」とか言われながら、保健室に連行されたものだった。
中学生、悪知恵が働きすぎる。
そして、元気なのに顔色が悪いと言われるムスティ不憫。

時は流れて大学時代、柄に合わずテニスサークルなどに入っていたのだが、合宿の度に脳貧血で倒れていた。最初こそびっくりして救急車を呼ばれそうになったが、3年になるころには、気づくと涼しい木陰に転がされていたりした。
慣れとは恐ろしい。

社会人になっても、社内で時々倒れていた。
最初はやはり救急車を呼ばれそうになったが、しまいには社内で行き倒れていると、私の部署に「ムスティさん3Fで倒れてるよ」と連絡があり、同僚が車椅子代わりのキャスター付き椅子持参で迎えに来てくれるようになった。
慣れとは恐ろしい。

やがて、例の1ヵ月出血祭りが開催され、
ヘモグロビン値が6を切っていることが判明し、
(普通なら日常生活が送れないレベルと言われたが、徐々に数値が落ちていたせいか、自覚症状はなかった)
鉄剤を飲むやら、すごい色の注射をされるなどして、
なんとか2桁に数値を持っていき、
以来、脳貧血になることも劇的に減った。
ちなみにそのころは血圧も上が70を切ったりしていた。

今でも子宮筋腫のせいで、気を抜くとヘモグロビン値が1桁になるが、
自分でも階段を上った時の息切れ具合などで、貧血具合がわかるようになり、ひどくなる前に治療を受けている。

時々「貧血で倒れるとか憧れ」と言われることがあるが、
実際はマンガやドラマで見るような美しいものではない。
じわじわくる場合は、変な脂汗が出てきて、つばが大量にわいてきて、おそろしく気持ち悪くなって目が回る。
汗をだらだらかきながら、えずく姿は美しくない。
急にくる場合も、キレイな体勢で崩れ落ちることはまずない。
思わぬ方向にバーン!と倒れる。
多分、白目だったりガニ股だったり、マヌケな姿をしていたと思う。
後から右の側面が縦にあざだらけになり、あぁ右を下にいったんだなとか思っていた。
机の角でお気に入りのスカートが破れたりもした。

憧れは憧れのままにしておくことをお勧めする。

明日は昨日の続きの筋腫の話。

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