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漢方と鍼と不妊治療

漢方はやるからには本格的に煮出すタイプのものにしようと決めていた。
かつて、生理痛で悩んでいた時に1ヵ月試したことがあり、効果は感じたものの、毎日煮出す手間と匂いと、何より値段で挫折していた。
今回は金銭感覚が麻痺している分、続けられると思った(それでいいのか)。

「不妊に悩む方」というノボリがはためくその薬局は、
会社から近いという利点があるものの、
いつ誰が通りかかるかわからない不安もあった。

話がそれるが、私は不妊治療をしていることを会社でオープンにしていなかった。
知られたくない、というより「多分できないだろう」と思っていたので、
周りに気を遣わせることになるのが嫌だったからだ。
逆に、今は「不妊治療してたよ」と普通に公言している。
治療中はかなり頻繁に長時間外出していたが、
社内に同じ業務をしている人がいないこと、
しょっちゅう出かけている仕事だったこと、
元々病院に通うことが多かったことなどから、
誰にも気づかれることなく、治療を終えることができた。

話を戻すと、このご近所薬局で大量の漢方を処方され、
我が家はその後1年間、漢方の香りに包まれることになる。

同じ薬局で鍼治療もやっており、
移植の前後などに重点的に治療を受けていた。
しかし、残りの卵も着床せず、再度振出し(採卵)に戻る。
鍼を打ちまくったにもかかわらず、
2度目の採卵で取れた卵は2個。育ったのは1個。
何もしなかった初回より成績が悪い。悪すぎる。
これが1年トシをとったということなのか。

結局その卵も着床せず、
私のやる気スイッチはオフになった。

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