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ざっくりした筋腫の歴史 その2

ついに婦人科に足を踏み入れた24歳。
あの、何度乗っても屈辱的な(そして最終的には余裕で慣れた)
内診用椅子の洗礼を受けダメージを受けたところに、
「筋腫ですね。手術しましょう」とあっさり宣告される。

そのころ私はなかなかに忙しい職場に勤めており、
次々に締め切りが来るような仕事だったため、
「長期には休めないのですが…」と言ってみたところ、
場所がいい(いいって何だ)ので内視鏡で取れるから、
術後2日で帰れるよ、とのこと。
水曜に入院して木曜に手術、土曜に退院して月曜から出社した記憶がある。
若いってすごい。

よく、テニスボールほど、とか赤ちゃんの頭ほどなどと言われる筋腫だが、
私のはピンポン玉よりも小さいくらいで、
こんなもののために今までつらい思いをしていたのか!と苦々しく思うも、
これからの快適ライフに胸が高鳴っていた。

しかし、人生そううまくはいかない。
術後1回目の生理はびっくりするほど軽く、
これなら毎月来たってなんてことないわと狂喜乱舞したものの、
翌月からは痛みも量もほぼ元通り。

その後、どんなタイミングかまったく覚えていないが、
婦人科系専用のクリニックに足を運ぶことに。
周期もバラバラで常にいつ生理が来るかと心休まらないことなど相談し、
小さいながらも筋腫が再発していることもわかり、
低用量ピルの使用を進められ、服用を始める。

幸い副作用がほとんどなく、
生理がいつ来るかわかるだけでも、生活がずいぶん楽になった。
出張や旅行の時などに生理の時期をずらせることも助かったし、
期待したほど出血量は減らなかったけれど、
生理との付き合い方が安定したことは喜ばしかった。

時は流れて31歳か32歳。
再び出血が止まらなくなる。

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