見出し画像

【好きなドラマ】ハルカの光

同性婚ができない苦しみが沁みた一言がある。

Eテレで放送されている
照明をテーマにしたドラマ【ハルカの光】。

このドラマは、
若い女性と年配男性がいる
こじんまりとした照明屋さんの元に訪れる
お客様とのやりとりが毎度とりあげられます。

主人公の若い女性は、
どちらかというと気が強いタイプで
思ったことをハッキリ口にするため、
お客様と一悶着あったり
ほんわかしすぎる内容ではないのですが

最終的には温かい気持ちになれるような
照明と人の温かみが上手く表現されている
そんな素敵な作品なんです。

私は、家事をしている間
少しでも娘の注目が私から逸れるように
Eテレを流しているのですが、

タイミングよくこのドラマが始まったら
家事育児しながら観ています。

先日観た回が
とても印象的だったのでご紹介します。

この回は、
ハート型の名作照明が
お店に届けられたところから始まります。

そこへ、年配の男性と若い男性が入店します。

歳の離れた感じから
父親と息子かと思って声をかけるのですが
何かぎこちない空気が流れます。

年配の男性は気を悪くした感じで
店を出てしまいます。

そこで残った若い男性が打ち明けるのですが、
実は結婚記念品を探しに来た
カップルなんだと。

若い男性が年配の男性を追いかけ話します。

やはり年配の男性は
同性婚ということや歳が離れていることに
『本当に結婚するべきなのか』
若い男性を想うが故に揺れていたみたいです。

そこで若い男性が言うんです。

『僕は先生(年配の男性のこと)が病院に運ばれたとき、病院から家族として受け入れてもらえなかったのが苦しかった。もうあんな想いはしたくないんだ。』


じーーーーーーん。

そっか、そういう現実もあるのか。

どんな人であれ
好きな人との結婚が認められないことは
とても苦しいのは確か。

認められない理由は
大抵理不尽。

結婚が認められない
結婚をしない選択をする

それが日常生活の様々な場面で
つらい想いをする呼び起こす。

同性婚ができないことで苦しむ友人から
話を聞くこともあったし、
しんどいな〜て言い合ってたけど、

大切な人が生死を彷徨っている際に
隣に居れないって現実
は想像を超えていた。

つらいなぁ。
ズシンと心に重くなった。

ずっと一緒に居ようと誓った相手の性別が
異性だろうと同性だろうと
隣で寄り添いたいと思ったときに
周りから引き離されるってのはおかしいよ。

なんだかなー。

あの若い男性が
このセリフを発したときの目が忘れられない。

価値観が違う人と理解し合うのは難しいけど
寄り添うことはしていきたいよなー。

と、何とも言えない気持ちになりました。

※以下、HP記載のドラマ概要※

幸福度が高いとされる北欧では、照明器具のデザインや光の質が尊重され、室内での「光」が暮らしのなかで大事な要素となっている。主にヨーロッパで発展し、インテリアを超え芸術品の領域に達したといわれる「名作照明」には「光と人間」の秘密が詰まっており、日本でもその価値が注目されている。
『ハルカの光 』 は名作照明の虜(とりこ)となった女性・ハルカの物語。宮城で漁師の娘として育ったハルカは、東日本大震災で、家や多くの友人をなくした。冗談好きでいつも笑っていた母からは笑顔が消えた。「私たちはなんで生き残ったんだろう 」仮設住宅で悶々と暮らして1年後、震災以来、初めての漁から戻ってきた父の漁船が真っ暗な海に放った漁火(いさりび)の光にハルカは救われた。やがて東京に出たハルカは、名作照明を集めた専門店で、或(あ)る光に出会い、心を奪われ、店番として働くようになる。「照明なんてなんでもいい客」はお断り。その代わり光を求める人には心から接客し、その人の苦悩を晴らし、人生を照明で豊かにすることに使命を感じていた。そんな店には毎日個性豊かな面々が訪れてきて…!

この記事が参加している募集

テレビドラマ感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?