規格外すぎる!2022年を締めくくる常夏ハワイ島のクリスマス

みなさん、メレ・カリキマカ(Mele Kalikimaka)※!!!
あと2日ほどでクリスマスですね! 今年は2022年の締めくくりにマウナ・ロア山の噴火もあり、街全体が浮き足立っています。なお、現在マウナ・ロアの噴火はほぼ治まっており、ほとんどラバ(溶岩)が流れているところは見えません。2週間前まではマウナロアの噴火を見に行く物見遊山の方々で過酷な渋滞が発生しておりましたが、現在は落ち着いています。
※メレ・カリキマカは英語のクリスマスのあいさつ「メリー・クリスマス」(英語: Merry Christmas)をハワイ語に直したもの

マウナ・ロア渋滞の様子(撮影:Big Jin氏)


噴火直後から5日間を克明に記録

ちなみに噴火が速報で伝えられてから1日経った11月28日、マウナ・ロアから車で2時間離れたパインツリービーチという海岸からでも、空が燃えたぎる溶岩を映して真っ赤になっているのを確認することができました。

こうしてクリスマスシーズンが訪れたハワイ島ですが、ハワイ島のクリスマスを物語る風物詩をふたつご紹介したいと思います。

ハワイ島のクリスマスの様子とは?

ということで、ハワイ島のクリスマスの様子をお届けしたいと思います。
まずは恒例のクリスマスパレード! なんと今回で36回目のカイルア・コナ・クリスマスパレードは、ハワイ島にクリスマスを伝えてくれる風物詩。今年は12月10日に行われました。当日は2時間も前からビーチチェア持参のロコたちや観光客が、沿道に集まってきていており、弥が上にも期待が高まります。

今年のクリスマスパレードは62組が参加し、生演奏あり、歌と踊りあり、様々なミスコンの勝者たちが参加するなど豪華絢爛の華々しいパレードに観客も一体となり、クリスマスの到来を楽しんでいました。パレードのお楽しみとして、沿道に集まっている子どもたちにちょっとしたおもちゃやお菓子などが配られたりするのですが、25ドル分のギフトカードを配る大盤振る舞いをしているグループもあるなどサプライズは尽きません。


観客のボルテージが最高潮になったのは、大トリを飾ったハワイ消防局のグループ。なんと約400リットルもの水をホースで撒き散らしながら進む消防車に、観客たちの火照った身体はクールダウンするどころか、さらに熱く! そんな粋な演出に老いも若きも水を得た魚のように、びしょ濡れになりながら水のなかを飛び跳ねていました。


クリスマスの時期、ハワイ島コナで一番有名な家とは?

さてハワイ島のパレードが終わると、クリスマスモードは一気に加速! そのなかでもハワイ島コナの住民の胸を熱くさせるのが、コナ・クリスマス・ハウスと呼ばれるお宅なのです。プアラニ・エステートの一角にある民家のクリスマス・デコレーションは、今年で17年目を迎えるコナのふたつ目の風物詩。ライトアップされる日には地元のメディアが多数押しかけるほど人気のスポットとなっています。

アメリカのお家でよく見かけるエクステリアのクリスマス・デコレーションは、メインランドでも、ここハワイでも規格外。しかしこのロング夫妻のものは別格中の別格です。ハワイ島内外から見物客が訪れる観光名所となっています。

30,000個ものライト、22本のクリスマスツリー、子どもたち(大人も入って遊んでいることも)のためのエア遊具、およそクリスマスとして考えうる限りのデコレーションが満載です。なんと屋根にはスノーマシン(人工降雪機)が2台設置され、雪が降り注ぐ演出も……!

ハワイ島コナの住民にとっては、こちらのお宅にお伺いすることはクリスマスに欠かせない伝統行事となっているのです。
22本もあるクリスマスツリーにはそれぞれテーマや意味があり、ロング夫妻の11歳になる娘さんが所属しているサッカーチームのメンバー達の名が記されたオーナメントが飾られているクリスマスツリーや、勢い余って突っ込んできたエルフが抜けなくなってしまったクリスマスツリー(これは見る人を爆笑の渦に巻き込む傑作)などバラエティに富んでいます。




クレイグ・ロングさんに聞いてみました。
わたし:今年で17年目となるライトアップですが、この飾りつけにはどれくらい時間を要するんですか?
クレイグ:だいたい4週間だね。毎年12月の第1週目に点灯しています。毎日18時から21時まで、12月30日までライトアップしているよ。
わたし:22本のクリスマスツリーですが、圧巻なのは一番大きな7メートルのクリスマスツリー。これはどれくらいのライトが使われているんですか?
クレイグ:だいたい5,200個くらいかな。電気代はこの月だけ、毎年2倍だよ!(笑)
わたし:こちらのデコレーション、12月以外はどこに収納されているんですか?
クレイグ:それが驚くことに1ルームとガレージにピッタリ収まるんだ。これはみんなが一番驚くんだよ。
わたし:毎年何かしらのデコレーションを追加しているとお聞きしたのですが、今年の目玉はなんでしょう?
クレイグ:今年の目玉はアイススケートをするスヌーピーだよ! スイスイと氷上に見立てたアイスリンクを滑るスヌーピーが可愛いでしょう? 子どもたちだけでなく、大人たちも喜んでくれているんだよ。あとは、Lowe’s(DYI用のホームセンター)で色々と材料を調達して、フォトスポットとしてクリスマスアーチを作ったよ。

それがこちら。映えスポットとしてひっきりなしに人々が記念撮影をしていました。

ちなみに先週、稀に見る嵐がハワイ島を襲ったのですが、その際もかなりダメージを負ったそうです。私もこちらに住んで4年間で初めて経験する暴風雨、しかも2日間も続きました。しかし1日で修復し、その日の夜にはライトアップを再開したというホスピタリティのロング夫妻。
18時を過ぎるとひっきりなしに訪れる人々に、写真などを撮影してあげたり、エア遊具への案内をしている夫妻の笑顔がとても印象的でした。


【コナ・クリスマス・ハウス詳細】
住所:75-6202 Piena Place, Kailua Kona HI 96740

煌びやかなクリスマスのデコレーションやクリスマスに向けてのショッピングなどに心躍る日々ですが、クリスマスとは祝福と奉仕の日でもあります。
コナのクリスマスパレードやコナ・クリスマス・ハウスを通して、自身が楽しみながら人々を喜ばせる奉仕の精神を肌身で感じることができたポストコロナのクリスマスになりました。


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