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集中が続かない子どもへの取り組み方

5分もすれば飽きてくる。
「早いなあ~もうちょっとがんばれないかな~?」
って周囲の大人は思う。

ず~っとピアノや机の前に座っていられても、
全く思考は違うところに行ってしまって
頭に入っていない。

ぼんやりするのも、やたらとしゃべるのも同じ。


集中力が低いことは、
発達障害のある子どもたちに多く見られるというだけで、
定型発達、グレーゾーンに関わらず、人それぞれだということ。
障害があっても、集中力の高い子はいくらでもいます。

ただ、「集中力は?」と聞かれて、
「自分の好きなことをしている時は話しかけても気づきません。」
を、ご自身の望む集中力だと捉えている方は
あまりいないと思います。

それは、「自分の好きなこと」限定だからです。
周囲の大人が、まずやってほしいこととは
違うことだからです。
(何でも学習という意味では、やりたいことをやらせるのは大賛成です。
創造力を培い、大人になって仕事に就く時のスキルの元を作ります。)

でもここでは、ご両親や先生が、まずやってほしいこと、
(勉強や習い事など)に絞りたいと思います。

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まず、

❶やらせたいことを5分刻みにする。

5分て早いんですよ。大人にとっては。。
でも、やりたくないことをやってる子どもにとっては
5分はとっても長いんだと思います。

15分ドラえもんは見続けられるのに、
15分計算問題をやりなさい!
ピアノを弾きなさいと言うと、
「え~~~!?何回~?」が返って来る。


❷全部で20分、集中してやることを書き出します。

計算問題
漢字の書き取り
ピアノ

があるとしたら、20分で3つは終わりそうにないけど、
先に、「今日の宿題はこれだけね」と、
何をやれば終わりになるか伝えます。
見通しを伝えます。

自分で書ける子は、自分で書かせます。

❸タイマーをセットします。

「ピピピが鳴ったら終わり!」とゆってスタートします。
なるべくゲーム感覚で楽しそうに話します。

5分経って終わってなくても、終了にします。
本人がまだやれそうでも、欲を出さず終了にします。

「もっとやれるのにぃ~」と言っても、
喜ばずに終了です。

その時の気分で、出来たり出来なかったりがないようにするため。
もうひとつは、
限られた時間の中でやる習慣をつけるためです。


次はピアノを5分。机から離れます。

次は漢字を5分。

もう5分残りました。
そしたらタイマーを止めて、子どもに尋ねます。
「あと5分しかないけど、どうする?
計算が少し残ってるね。どうしようか?
それともピアノ弾く?漢字進める?」

自分で決めさせて、実行させます。

この5分を7分に、10分に、年齢や様子を見ながら
調整していきます。

20分と約束したら、それ以上は何も言わず終わりにします。
きっと遊びたいので、好きにさせます。


❺終わってないとき

ただし、終わってないことを伝えて、
これも先に「どうする?」と尋ねます。
たいがいの子が、「後でやる。」と言うので、
時間を約束します。

時間になったら声をかけて、いっしょに取り組みます。

*自分で決めさせる。
*自分で決めたように思わせる。(実はそうでなくても)

指示をされることが嫌いな子には、特にこれが有効です。

自分で決めたことは責任を持って最後までやる!
身につけてほしいです。


時間を小刻みに区切りながら、
「簡単だから」「もう少しで終わるから」と大人が欲を出さず、

大人も子どもとの約束を守り、あせらず、あきらめず、
5分を6分に、6分を7分に、時間を延ばしていきつつ、
全部で目標30分!を目指してください。

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