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音楽話

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投稿のメインです。自分の好きな音楽を勝手気ままに取り上げ、紹介していきます。
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2023年4月の記事一覧

(音楽話)100: Nina Simone “Feeling Good” (1965)

(音楽話)100: Nina Simone “Feeling Good” (1965)

【最高】
Nina Simone “Feeling Good” (1965)失礼、とっくに取り上げていたと思っていました。ちょうどいい、「音楽話」キリの良い100回目はNina Simoneにしましょう。

彼女抜きでは私の音楽経歴は成立しません。出会いは高校時代。姉が買ってきたジャズのコンピレーション・シリーズに入っていた”I Love You Porgy”、”Don’t Smoke In Be

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(音楽話)99: Depeche Mode “Walking In My Shoes” (2023)

(音楽話)99: Depeche Mode “Walking In My Shoes” (2023)

【道程】
Depeche Mode “Walking In My Shoes” (2023)世界的には非常に有名で大成功しているのに、なぜか日本では認知・人気が低いケースが、時々見られます。それは昔から続いている傾向で、デジタルに地平が開かれた昨今の音楽業界であっても、今だに続いています。

例えば、Tom Petty and the Heartbreakers。70年代から続いたアメリカン・ロッ

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(音楽話)98: 杏里 “Goodbye Boogie Dance” (1983)

(音楽話)98: 杏里 “Goodbye Boogie Dance” (1983)

【敬意】
杏里 “Goodbye Boogie Dance” (1983)「シティポップ・ブーム」というものを、その発祥の地・日本は今だに擦り続けています。「海外でブーム!」「日本が誇るべきサウンドが〜」とかいって。そのトレンドを焼き直して、現代のシンガーやミュージシャンがマネまでしている。

ハァ…海外での「シティポップ・ブーム」は、2,3年前にもう終わっているというのに。

確かに4,5年ほど

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(音楽話)97: Prince “Strange Relationship” (1987)

(音楽話)97: Prince “Strange Relationship” (1987)

【不思議】
Prince “Strange Relationship” (1987)

Prince。永遠の憧れ、ヒーロー、いつだってワクワクさせてくれて、いつだってドキドキさせてくれた人。屈折した「君を愛してる」と、屈折した「僕を愛してよ」を狂おしいくらい美しいメロディとリズムで奏でた人。

あれから7年。一報を聞いてその場で倒れ込んで泣いてしまった時から、私はまだあなたを追い続けている。

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(音楽話)96: Adele “Fastlove” (2017)

(音楽話)96: Adele “Fastlove” (2017)

【会いたいよ】
Adele “Fastlove” (2017)

Adele。生でライヴを観たい!と思わせてくれるシンガーのひとりです。ご存知の方も多いでしょうが、世界中が一度は聴いたことがあるであろう彼女の歌声は、その声質はもとより、表現力の巧みさ、力強さ、スケールの大きさなど、圧倒的な「声の力」を宿していて、もう別格ですよね。

1988年、英国・トッテナム生まれ。16歳でシンガーを志し、20

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(音楽話)95: James “Tomorrow” (original in 1997)

(音楽話)95: James “Tomorrow” (original in 1997)

【明日】James “Tomorrow” (original in 1997)

明日(tomorrow)という言葉があります。文字通り、明くる日。
とても強い言葉だと私は思います。なぜなら、日が明けることが前提だからです。

明日はやって来ることを、私たちはごく当然のように受け止めています。「今週の水曜は++して、金曜は◯◯があって、土曜日は〜」など。それって、明日以降が確実にやって来ることが大

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