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【発表会】「ちょっと違う」を幾重にも重ねていくと・・・

あなたも行きたくなる?!それとも出演してみたい?!
皆が考える発表会と「ちょっとずつ違う」、当教室の発表会の魅力を紹介していきます。


準備が違う

 歌はメロディ、リズム、歌詞が楽譜通りに歌えれば、その時点で形にはなります。「歌えた」という事実だけを見れば、一つの完成を迎えたと言えるのかもしれません。それならば、練習にひと月もあれば十分でしょう。ただ、歌の本当の面白さは、「その先にこそある」と私自身は思っています。

 発表会に向けて、半年をかけて練習をしていく過程では、生徒さん自身に、歌をしっかり“咀嚼”してもらうことに時間をかけます。歌詞を基にシナリオを書いてもらったり、頭に思い浮かぶ情景を絵に描いてもらったり。また、自分の声を録音して、改めて聴く側の耳になって、自分の歌を客観的に観察する、という練習も欠かせません(みんなこの練習嫌がるけどね(笑))。

 声を出すことに留まらず、色々な角度から『歌を自分の中に刻み込んでいく』。この過程を経ていくことで、誰のコピーでもない、その人らしさに溢れた歌が生まれます。時間はかかりますが、本当に大切な工程なのです。

 素早く、手軽に、コツを知る。それはたしかにスマートなやり方なのかもしれません。でも、自分で手足をバタつかせて、一生懸命背伸びをして、何かをつかみ取るような経験って、たとえ泥臭くても、やっぱり面白いと思うのです。(宮本由季)

熱量が違う

 当日会場に、どれだけ熱を持ち寄れるか。それが良いイベントの条件であると思っています。
 発表会というと、家族や友人だけを聴きに行く形であることが多く、どうしても会場の雰囲気が雑然としてしまいがちです。でも、当教室の場合、上記のような出演者の準備があり、また、「そのような準備を前提とした会だ」ということを知っているお客さんの『期待』が、会場の熱を高めます。そしてさらに、苦楽を共にしてきた講師による曲紹介が、聴く人の心を整え、曲をより一層引き立てます。

 お客さん一人一人の目がしっかりと歌い手に向いている状態で、歌を披露する。だからこそ、歌う人は適度な緊張と安心感の中で歌うことができ、準備してきたものを最大限発揮することができるのだと思います。

選曲が違う

 プログラムをご覧いただくとわかると思いますが、当教室の発表会は、誰もが知っている曲ばかりが並ぶ、ということは滅多にありません。でも、あえてマイナーな曲を選んでいるというわけでもないのです。
 半年に渡って練習していく曲ですので、生徒さん自身に思い入れがあって、噛めば噛むほど味が出てくる、そんな曲を、時間をかけて選んでいます。結果として、初めて聴く曲なのに、スッと心に入ってくる、味わい深い曲が並ぶようになるのです。

 こんな名曲、知らなかった!自分にぴったりの曲が見つかった!当教室だけのヒット曲が生まれる瞬間であり、発表会後は、「歌ってみたい!」という人が続出します。歌というのは本当に不思議なものです。こんな出会いもまた、発表会の楽しみの一つとなっています。


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