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松山の競輪場で食べた中華そばの話 【松山キャンプ番外編・旅行記】

坊っちゃんスタジアムの周りには、驚くほど、なにも、ない。とにかくご飯を食べるところが見当たらない。コンビニとかもない。だから事前に飲み物とかちょっとつまめるものとかを用意していくことをお勧めします。

私たちはキャンプ見学の1日目は、鬼たちにしごかれる選手を残し、ごめんねたいしみたいな気持ちになぜかなりながら道後までランチを食べに行った。

ただし、二日目はめちゃくちゃ楽しみにしていたヤクルトVSスワローズの紅白戦が行われるのだ。

ちなみにこの「ヤクルトVSスワローズ」というのは子どもたちが言い出した言い回しで、ホームユニフォームVSビジターユニフォームで戦うとユニフォームのロゴがホーム(Swallows)、ビジター(Yakult)になるところから由来しているそうです。なるほど。

そういったわけで、できればお昼は近くで軽く済ませて紅白戦に備えたい。「そういえばここに来る時に、隣の建物に飲食店ののぼり出てたよね?なんかお店あるんじゃない?行ってみようか!」と、また無計画一家は無計画に飲食店ののぼりを目指す。

すると、到着した場所は、なんと、競輪場であった。

入り口からすでに醸し出される独特の雰囲気にやや尻込みしつつ、「は、入れますか・・?」と警備員さんに聞くと、めちゃくちゃにこにこしながら「どーぞどーぞ!!」と、言ってくれた。

かくして私たちは、初めて競輪場というところに足を踏み入れた。

残念ながら(残念ながら?)競輪は開催されていなかったのだけれど、どういうわけかそこでは別の競輪場で行なわれているレースのチケット(というのか?)が買えるようで、いろんな人たちが、なんというか坊っちゃんスタジアムにいる人たちとはまた別の雰囲気の人たちが、スポーツ新聞片手に競輪の予想をしていた。

いやでもスポーツ新聞って万能だね?と、初めての場所にやや緊張した私は、わけのわからないことをとりあえず言う。

でも私が全く興味のなかった野球を神宮で生で見て好きになったように、目の前で見る競輪はきっと迫力があって楽しいのだろうな、と思う。全く知らない世界を少しだけ垣間見れたのはちょっと楽しかった。

さてこの競輪場に、ちゃんとフードコートがあった。子連れは私たち一組だけだったけれど、お蕎麦もラーメンもあって子どもたちはうれしそうに選んでいた。(しかもめちゃくちゃ安かった)そしてフードコートのおばちゃんたちが、2018年に出会った人の中で一番レベルに親切だった。

で、ここで食べた野菜たっぷりの「中華そば」が、ちょっと期待をはるかに上回る(失礼)美味しさであった。私はびっくりしてしまった。いやだって、誰が、松山の、競輪場の、フードコートの、中華そばが美味しいなんて予想するのだろう。

入ってみたらなかなかきれいだったし、人は親切だし、なんせ坊っちゃんスタジアムから歩いていけるし、坊っちゃんスタジアムに行かれてご飯に悩んだ方はぜひ食べてみてください、競輪場の中華そば。ほんとにおいしいです。

↑調べたらちゃんとホームページもあった。

そしてそのあと、まさかの松山で初対面を果たしたフォロワーさんが、子どもたちに楽しいとこがあるよーと教えてくれた、野球歴史資料館へ。というか、ご飯を食べに行く前にも行ったのだけれど、楽しすぎてもう一回行った。

ここで100円で、なんとピッチングゲームができる。松井秀喜に向かってボールを投げるのである。

息子とオットがどはまりして、何度も何度もやっていた。(なんせ100円である)せっかくなので私もやってみたら、ボールが思いっきり天井に向かって飛んで行った。・・・これからはヤクルトのピッチャーが暴投してもぶつぶつ文句を言わないようにしようと思う。

坊っちゃんスタジアム、何もない、といえば何もないのだけれど、なんせそこはとても広い公園の敷地内にあるわけで、子どもたちは外でもサッカーして遊んだりとても楽しそうに走り回っていた。

まあ子どもたちはそこで走り回ることさえできればどこでも楽しいんだよなと思いつつ、というかまあ私も、結局どこへ行こうとこの人たちと一緒であれば楽しいんだよなあ、と、思って笑ってしまった。

なんだろう、今思い返してみても、なんというかところどころ可笑しみにあふれた、すごく楽しい旅だった。ヤクルトを口実に、ちょくちょく地方へも行きたいなと思った2018年の終わりでした。

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