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チームの勝利と、個人の記録と。【8/18中日戦◯】

ブキャナンのヒロインを見ていると、いつも泣いてしまう。そしていつも、良い時も、悪い時も、応援していこう、と、思う。誰しも良い時も、悪い時もあるのだから。

だけど今日のブキャナンを奮い立たせたのは、もちろん家族と、そして後ろの守備も大きかったのだろうなと思う。

何度も言うけれども良いピッチャーというのは、ピンチを招かないというよりは、招いたピンチをしっかり乗り切ることのできるピッチャーだ、と、基本的には思っている。

ランナーを出しても乗り切ることができる、そして、エラーがあっても切り替えられる。人間誰しもミスはするから、そこからの乗り越え方の方がいつだって大切だ、と、思う。でももちろん、ピッチャーの視点から言えば、良いピッチングをしていても味方のエラーがあったり、思い通りの判定にならなかったりした時に、平常心でいるのは考えるよりもきっとずっと難しい。ブキャナンがそういうところから崩れていくところも、何度も見た。

だけど今日は、ココちゃんが守り、おっくんが守り、そして太田くんがちょうファインプレーで守った。今日のブキャナンはそのプレーに奮い立たされたかのように、大事な局面でしっかりと投げ切ってくれた。ピンチもしっかり乗り切った。

それを見ていると、野球も「チームプレー」なんだよな、と、思う。個人と個人の対戦が色濃く出るけれども、あくまでもそれはチームで戦うスポーツなのだ。

てっぱちが盗塁を試みたところでバットを振り、ヒットにしたココちゃんは、3塁まで進んだてっぱちにゴメンね、と頭を下げた。結局その走塁のおかげで点が入ったのだからもちろん謝ることなんてないわけだけれど、ゴメンねって頭を下げたココちゃんも、いいよいいよ、と、笑ったてっぱちも、とてもとてもかわいかった。いいチームだな、と、私はまた思う。そういうチームの姿を見ているのが、なにより一番うれしくなる。

てっぱちのトリプルスリーはもはやみんなの夢だ。「私、失敗しないので」の盗塁記録も(えらくドキドキさせるけど)ファンを盛り上げてくれる。村上くんの「高卒2年目」でどんどん更新されていく記録は希望そのものだ。エイオキが更新し続ける記録はなんだか誇らしい。スターたちの(そして未来のスターたちの)個人記録は、ファンをワクワクさせ続ける。そこにはまぎれもない、夢と希望がある。

だけど同時に、お互いにその記録を尊重しあいながら、チームでつかんでいくその一勝を見ているのが、なんだかとてもうれしい。ココちゃんがてっぱちの盗塁を、そしてその記録を、尊重しようとしている姿勢がとても眩しい。

孤独な戦いの中で、チームの誰かを思う瞬間が見える。個人の記録を支えようとする姿を目にする。それもまた、「チームプレー」だ。厳しい世界で、リスペクトを持ちながら戦うその姿は、やっぱりプロだな、かっこいいなと思う。

むすめときゃっきゃと言いながら浴衣を着て、ヨーヨー釣りをして、駄菓子を食べ、花火を見た。今年も夏の思い出は、いつもヤクルト共にあるような気がする。夏はもう、あと少しだ。(息子の宿題はさっぱり終わらないけど)


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