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【9/29横浜戦●】いつだって今はきっと、特別な時間なのだ

なんというかもう、そわそわし始めている私にちょうどいいといいますかなんといいますか、いざ、現実!!!というのを見せてくれるかのように、ライアンはしょっぱなからヒットを打たれた。やさしさだ。これはやさしさだ。と、私は言い聞かせる。いつまでもいつまでも、夢をみているわけにはいかない。いつまでもいつまでも、連勝しているわけにはいかない。そう、そんなわけにはいかないのだ。そりゃあ、そうだ。

夜ごはんを作っていたら、あっというまに、6点を取られていた。「ろくしってん!!」と、私は叫ぶ。なんだかこの、ごはんを作っている間にさくさく失点、というのもなつかしい。いや、なつかしいというのも変な話なのだけれども、なつかしい。

「ろくてん!!」と、むすめも叫ぶ。寝ていた子ねこが起きてきて、ミャーミャー鳴いている。まったくこの家にはねこが多すぎる。(二匹だけど。)

ごはんが出来上がる頃には、そそくさと7失点していた。ななしってん!!まあ、取られるときには取られるよね、と、むすめと二人でごはんを食べる。

今日は息子は塾、夫は仕事なのでむすめと二人の日だ。2年くらい前、板谷由夏さんに取材したときに、「長男が塾に通いだしたので、夜ごはんをみんなでそろって食べるのが限られてきたんです。だからこそみんなでごはんを食べられるときは、やっぱりうれしい」とおっしゃっていた。「寂しいけど、みんなのリズムが変わってくるだろうし、日常だったのがたぶん、日常じゃなくなっちゃう。だからこそ、今のこのふつうに一緒にごはんを食べている時間が貴重なんですよね。」と。

2年の時を経て今、私もそれを痛感している。一緒にごはんを食べるのも、そして一緒に野球をみられるのも、きっと一瞬で過ぎ去っていくのだ。

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