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『わたし、誰だと思います?』→知らん。でも待ってろ、今調べてやるから。

【昆虫エッセイ】
今日は、私がいかに昆虫の知識がないか、昆虫を同定するためには身内でさえも気持ち悪がる“検索魔”としての特殊能力を駆使しているだけ、ということをここでお話しておこう、と思う。

さて。
今日の写真の昆虫。
昆虫界では有名ですよね!

えぇ、あれですよね!
あれあれ。

黒い…甲虫ですね。
なんか小さいやつ。
なんか角ばってみえるよね。
変な形の触覚生えてる、アレだ!

……わかりませんよ!

いつもこの調子です。

蜘蛛か、カメムシか、テントウムシか、蟻か、蜂か…。
この程度はわかりますよ。 

それ以外のが来ると、もうお手上げ。

わからないけど、とりあえず昆虫可愛いから写真撮ります。

あー、可愛い。
いいねぇ、目線こっちで…そうそう。
だめだめ、そっち行ったら。
ここで止まって!!だーめっ!
はい、戻ってね、そーこーでー、止まるっ!歩かない!

(ほんとにこんなことやってます)

さて、撮影会後、この写真をもとに探します。

ここからが検索魔の腕の見せ所です。

さぁ、インターネットを開いて、入力しましょう。
見たまんまを入れればいいんです。

今回の検索ワード
『甲虫 黒 角張った トナカイ』

トナカイ
トナカイって何かって?
だって、触覚がトナカイみたいなんだもの。

見たまんまを入れるの。

そして、画像検索。

出てきた写真をひたすらスクロールして、似てるのを探します。

えー…ありませんねぇ。
うーん。ありませんよねぇ。

そうしたら、仕方ない。
一つ言葉を剥るか、違う特徴を入れてみます。

『甲虫 黒 トナカイ』

ちょっと勝負に出ました。

“トナカイ”は残します。
これは譲れない。

この3語でまさかわかるはずがない、と思うじゃないですか?

これよりもっとトナカイみたいなヤツとか、これはもうトナカイなんじゃないかっていう触覚の虫がいたりして、諦めかけ…

あ!ほら、見てください。

なんか似たのがありましたよ。

『エンマコガネ』って書いてある!

ここまで来たらもうこっちのもんです。

『エンマコガネ』
『エンマコガネ 種類』

とさらに詳細検索します。

すると、いたいた!
角張ったやつ!
おんなじだ!

クロマルエンマコガネの♂

だそうですよ。
そうとわかっても『クロマルエンマコガネ』で検索し、画像を見比べ、本当に合っているか、北海道に生息しているのか、なども調べていきます。

今回は間違いなさそうです。

これに似たフトカドエンマコガネ は、北海道にはいないようなので、クロマルエンマコガネとしました。

あー、スッキリした。

いや、はじめからあの脚見た段階で、コガネムシ系だって気付こうよ、とは言わないであげてください。

時には私のバイブル(図鑑)『札幌の昆虫』にお世話になることもありますが、大抵はこうやってインターネットで調べます。

ちなみに、キバネツノトンボを調べたときの検索ワードは

触覚 長い 黄色 トンボ

でした。
そのまんま。

これまで探せなかったことはありません。
ただ、地味な虫ほど難しい。
茶色いゾウムシとか、ほんと同定難しい。
でも可愛いから許す。

話は変わるようで変わらないんですけど、ドイツに住むオランダ人の友達がいます。
家族で引っ越した、と新しい家の写真を送ってくれたんですよね。

どこに引っ越したのか気になってですね、その写真を拡大してみたりしながら、通りの名前、家の番地を割り出し、グーグルマップ、グーグルアースから場所を特定、ネットで郵便番号もゲットし、サプライズプレゼントを送ったら

『え…なんでわかったの😧』

と、気持ち悪がられ…いえ、喜ばれたこともあります😇

ということで、今日はインターネットは本当に恐ろしい、ということをテーマにお伝え致しました。

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