インターンプログラム【19】~「時間の壁」と「空間の壁」~
この回では、「プログラム」利用における「時間の壁」と「空間の壁」、この2つの壁と「ミュージアムの利用」について考えます。(2022.2.9)
🌕〈S〉
今日のテーマは、
「時間の壁」と「空間の壁」
です。
🌑〈AC〉
ミュージアムに限らず、
「利用」しているのは、
「プログラム(時間×空間×コンテンツ×利用者)」という「体験」
です。
🌕〈S〉
「プログラム」という「体験」は、
〔時間・空間・コンテンツ・利用者〕の4つの構成要素が〈特定〉されている、ということですね。
🌑〈AC〉
この4つの構成要素のうち、
プログラムの「本体」となるのが、
【コンテンツ】と【利用者】です。
🌕〈S〉
コンテンツは「利用の対象」だから、
【コンテンツ×利用者】がプログラムの「本体」だということですね。
🌑〈AC〉
あるプログラムで、
【コンテンツ×利用者】を実現するためには、2つの壁を越えなければなりません。
🌕〈S〉
それが、
「時間の壁」と「空間の壁」ですね。
🌑〈AC〉
日時が合わなければ、利用できないので、「時間の壁」となりますし、
行くのが難しい場所で開催されても、簡単には越えられない「空間の壁」となります。
🌕〈S〉
「時間の壁」はなんとかできるようなきがしますが、「空間の壁」はどうにもならないことがほとんどです。
ほんと、
「どこでもドア」があれば、「空間の壁」なんて越える必要もないのに!
🌑〈AC〉
「ミュージアム」は、立地する場所に意味を持つことも多く、
利用において「大きな制約」となるのが、
この「空間の壁」です。
つまり、
ある一人の利用者にとって、
ほとんどのミュージアムは、
「空間の壁」に妨げられて、
「利用したくても利用できない」
のです。
🌕〈S〉
図書館の場合は、
「空間の壁」を越えるために、図書館ネットワークを広げて、できるだけ近くで利用できるようにしてきたと思いますが、
ミュージアムは、
その「空間の壁」に対して、
どのような方法をとってきたんですか?
🌑〈AC〉
「展覧会」の場合は、「巡回展」。
できるだけ近くまで、プログラムが移動していく方法です。
🌕〈S〉
コンサートの「全国ツアー」と同じ発想ですね。
移動距離が短くはなりますが、
「空間の壁」がなくなることはありませんね。
🌑〈AC〉
でも、
「プログラム」は、基本的に「ライブ」ですから、
「ライブ」であることを「意識」すれば、
「空間の壁」を越えることはできますよ。
【利用者】が移動するのではなく、
【コンテンツ】が「どこでもドア」で移動すればいいんです。
🌕〈S〉
やっぱり「どこでもドア」!
“プログラムと「利用ポジション」“の図にあったやつですね。
【Ⅰ】ライブ→【Ⅱ】オンライン
🌑〈AC〉
【Ⅲ】オンデマンドになれば、「時間の壁」も消えてしまいます。
🌕〈S〉
ミュージアムも、
「時間の壁」と「空間の壁」に、
正面から取り組めばいいのに……。
🌑〈AC〉
「時間の壁」と「空間の壁」に、
本気で取り組めば、
利用者の数が「数十倍」になるのも「夢ではない」はずです。
つづきは、また次回。
☆
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?