インターンプログラム【11】~「図書館」とミュージアム~
この回では、図書館の「利用構造」が、利用論に基づいた逆ピラミッド型であること、コンテンツの多くが移動可能な「ブック形式」であり、利用者の「手元空間」で「作り手の世界」を開くことのできる「文化装置」であること、などをお話します。(2022.1.30)
🌕〈S〉
「劇場・ホール」の「利用構造」は、
利用論に基づいた逆ピラミッド型でした。
🌑〈AC〉
さて、今回のテーマ、
「図書館」は、「△」ピラミッド型(運営論)と「▽」逆ピラミッド型(利用論)のどちらでしょうか?
🌕〈S〉
図書館が「△」だったら「利用しにくい」と思うので、私は、「▽」逆ピラミッド型だと思います。
🌑〈AC〉
そうです。
「図書館」の「利用構造」も、
利用論に基づいた逆ピラミッド型です。
ですから、
「図書館司書」も、「利用者に対してアテンダントのポジション」を取っています。
🌕〈S〉
私も、気持ちよく利用させてもらっています。
図書館にない本をリクエストした時、新規に購入して貸し出ししてくれることもありました。
🌑〈AC〉
図書館の場合、
次の4つの「アクション」で完結するシンプルな構造になっています。
①「さがす」
②「かりる」
③「よむ」
④「かえす」
このシンプルな「わかりやすさ」も、多くの利用につながっています。
🌕〈S〉
①「さがす」というアクションは、
「コンテンツを選択」することですから、
利用者の主体的な意思が、「利用」の前提になっているということがわかりますね。
🌑〈AC〉
また、
「劇場・ホール」の「利用者」である「仮設プログラムの作り手」の存在が、「劇場・ホール」での多彩なプログラムを生み出す基盤となっていました。
同様に、
「図書館」で利用できるコンテンツの多彩さは、多種多様なコンテンツ作者の存在が基盤であることは、皆が知っていることです。
🌕〈S〉
「図書館」と「劇場・ホール」
どちらも、コンテンツやプログラムの「作り手」がいなければ始まらない、ということですね。
では、
ミュージアムでは、どうなのでしょう?
🌑〈AC〉
「美術館」の場合は、同じような「構造」を持っているとも言えますが、他のジャンルではそうは言えないと思います。
ミュージアムの「利用構造」を考えるには、いくつかに分けてみる必要がありそうですね。
つづきは、また次回。
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