🟡#002 Museumと組み合わせ(Re:)

「Museumソムリエ基礎講座」Re:startは、
ミュージアムの新たな視界をひらきたい！
そう感じている方のためのプログラムです。
その第２回「Museum と組み合わせ」をお送りします。
ご案内役は、Museum ソムリエの高山です。
テキスト記事の中では「案内人ＡＣ」としてお話することもあります。

🟡ソムリエ的な視点を考える(その１)
「ソムリエ」は、視点であり、ポジションだとお話しました。(#001 Museumとソムリエ)
ミュージアムにおいて、ソムリエ的な視点を考える上で留意するポイントが２つあります。
一つは「組み合わせ」、二つ目は「選択肢」です。
今回は、一つ目の「組み合わせ」を、参考記事とあわせてご紹介します。

🟨「創造」とは「組み合わせ」
ひとつ目は、
◯「創造」とは「組み合わせ」
「すでにあるものを組み合わせることで、新たな価値が創造される」ということです。
たとえば、
生け花(いけばな)の骨格は、花材と花器の組み合わせだと言うことができます。
文学、美術、音楽、ダンス、演劇、映画など、同様に組み合わせにより構成されるものです。
ミュージアムで展示されている実物資料(あるいは作品)自体が「組み合わされたもの」ですし、ミュージアムの展示空間全体が、さまざまな組み合わせにより構成されたものです。
このことを踏まえて重要なことは、
「新しい要素が追加されると、創造される価値も変化する。」
ということです。

レストランでのコース料理で言えば、料理人が食材と調理法をさまざまに組み合わせることで、いろんな料理を生み出します。
【参照⏩️】「Museum ソムリエ」入門④「創造」とは「組み合わせ

🟨料理にとっての最後の組み合わせ
料理人は厨房(キッチン)で料理をしますが、この時、食材と調理法をさまざまに組み合わせることで、料理という価値を創造しています。
料理の価値は「組み合わせ」により創造されているわけですが、料理に合わせるワインを決めるのは料理人ではありません。
ワインは、料理を選んで注文した私たちが決めることになっています。
レストランを利用する私たちがワインを選ぶということは、料理の価値を決定(創造)する「組み合わせ」を、私たち自身が最終的に決めているということにほかなりません。

🟦「Museumソムリエ基礎講座」の記事は、
以下の無料マガジンにてご覧になれます。

Museumソムリエ基礎講座(2023年4月開講)｜Museumソムリエ～利用論が変えるミュージアム｜note

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