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まさかのグアテマラに住みたくなってきてるやつ

-2009-


サンペドロに着いて数日が経ったある日の事、同じ宿に泊まってたアレハンドラから、山へ登りましょう!と誘われた。

幼稚園の頃から、人に優しくされると、すぐに惚れてしまうという特技を持つ僕は、この数日で、優しい彼女の対応に、既にメロメロになっていたので、飛び上がって喜んだ。

考えてみて欲しい、これまで地元から殆ど出た事のない人間が、急にこれまで見たこともない世界にいるのだ。
しかも、言葉の壁を超えて優しくされると、好きにならない方が失礼というものだ!


こうして翌朝、僕と一緒に誘われてた男数人で、ピクニックの準備をして待つこと10分。
彼女はまだ部屋から出てこない。

寝坊でもしちゃったのか!(可愛い!)と、部屋のドアをノックすると、中から出て来た彼女は、全身ブランケットに包まれていて、顔だけ覗かせている。(可愛い!)
そして一言。


ごめん、今日は調子悪いから山登れなさそうなの、みんなで行って来て。


…。


こうして、男だけの、男ピクニックが始まったのだった。




前日まであんなに元気だったのに!
どうした!アレちゃん!(でも可愛い!)



宿のお母さん、昼間は大体宿前でチル。


この辺りでは、半プライベートレッスンでスペイン語を学ぶ人も多いそう。
湖の辺りで、コーヒー飲みながら現地の人とマンツーマンで勉強だなんて、最高じゃないか。
勉強っていかに自分が伸びる環境に身を置くのかが重要なのかもね。


サンペドロは、ヨーロッパから移り住む人と、ローカルの人達が混ざり合ってて丁度良い。
少し奥に入ると、一気にローカル感出て来て、カメラから手が離せない。


こうして山を登ること数時間、当初はがっかりしかなかった、男だけのピクニックが思いの外面白くなって、無事頂上までやって来た。
一緒に汗をかくと、友情が深くなる不思議。

人生の中で、心の奥までさらけ出せる事が出来る人って中々いないのだけど、旅中ってぽっと出くわすのよね、そんな人達に。



アティトラン湖を上から見た瞬間、ここに住むかも!!と思ってしまった、まさかのグアテマラ。
こないだまで名前しか知らなかったグアテマラ。
実は "ガテマラ" だと思っていたグアテマラ。

同級生の旅人ゴースケが、俺は南米に行く!と言いながら、ずっとこの辺りをウロウロしてるのも頷ける。

こうして、みんな大好きアレちゃんの企画したピクニックは、俺たちの誰が付き合ったとしても文句言いっこなしだぜ!と言って解散した。

その後、アレちゃんに全く別のボーイフレンドが出来た時の、みんなの顔が今でも忘れられない。




【インスタでもダンス旅編連載中】




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いや、これ誰かからサポートあった時ほんまにむっちゃ嬉しいんですよ!!