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想いや情報が上手く伝わらない理由ってそこか!


菜食生活(ヴィガン)をしていると、時々そこを突っ込んでくる人と出会う。
以前働いていた日本食屋のオーナーからは、

野菜ばかり食べて肉を食べないから風邪をひくんだ。
肉を食べないなんて、あなたはちょっとおかしい。
肉や魚を食べない人間が料理の世界に入ってもうまく行くはずがない。

と、何故か菜食でいる事をバカにした物言いをされる事が度々あって、そういう嫌がらせ的な発言にいつもうんざりしていた。(一体過去に何があったのよ?)

例えば風邪をひいたら、なるべく何も食べずに消化器官をしっかり休ませて、寝てる事が一番だと僕は思うのだけど、そんな僕の言葉は全く相手に伝わらない。
病気には肉!なのだ。


また、同じ様に菜食生活をしてる人の中にも初対面で突然、

肉を食べてる人って何もわかってない!
だってお肉には〜…

と、その人の壮大に詰め込んだ知識と想いを、菜食じゃない人をちょっとバカにしながら話し始める人がいて、僕はそういう人も同じくらい苦手で、すぐに距離を取る。

興味のない人の自慢話と悪口ほどつまらない時間はない。

この人達の共通点は、菜食と肉食で自分の中に国境のごとく分厚いボーダーを作って、個々の人間性や、その人の背景を省いた中でジャッジし合ってる所だと思う。
これじゃあ、お互いの理解が深まるはずもなく、

ヴィガンなんてただのファッションでしょ。
モデルかセレブにでもなるつもり?
だっからベジタリアンの人って面倒臭いんだよね。

と、より高い障壁を自分自身で積み上げてる事になる。

これは菜食に限らず、あらゆる事に共通してて、環境問題や、動物保護、人種問題や差別問題など、何かしらの活動に取り組んでる人にもよくある事じゃないだろうか。



【菜食か肉食かって事と、良い人かどうかは全く別問題】


でも、そうならない場合もある。
菜食の僕を笑いにしてる仲の良い友達の事を、僕は全然不快に思わないし、僕もそいつをネタにして笑う。
昔から仲の良い友達が焼肉屋を営んでて、会うと、お前アホか!と言われながら、お互いをネタにし合うけど、相変わらず僕らの関係は良好だ。

そして、そういう中から時々、興味を持ってくれる人がぽっと出て来たりもするから面白い。

そこには、こいつ変な事言ってるけど、まあお前の言う事だから!という、既にお互いの信頼関係が築けてると、あの微妙な空気は存在しない。

相手に本気で何かを知って欲しい時、多くの人が失敗してる一番の原因は、信頼関係が築けてないまま、いきなり情報の押し売りを始めてる所だと思う。



価値観や生き方は人それぞれ違っていても、信頼関係が出来ると、大抵のことは上手くいく。


何を言うのかよりも、誰が言ってるかが大事なのだ。

それがどんなに正しいと思ってる事だとしても、あなたに興味がない相手にとっては、その話を聞いてる時間はただの苦痛でしかない。



まず僕らがやるべきは、その人とお互いをさらけ出し合えるまで、じっくり関わってみる事だと思う。
自分をさらけ出す事は、中々勇気のいる人もいるだろう。

でも、人が人の生活環境を変えるなんてのは、そんなに簡単な事じゃないし、まあ大体変わらない。

それでも変えたい世界があるのなら、自分自身が、こいつの言う事なら信じられるし、一緒に変えてみたい!と思わせる人間になる事が必要不可欠なのかもね。

それは有名か無名かという問題ではなくて、結局人として信用してもらえてるかどうかなのだと思う。



どんなに性格の良いやつでも、必ず2年で殺される事がわかってる牛達って、どんな思いをして暮らしてるんだろう。
どうせ牛はバカだからわからない!なんて思ってる人には、ぜひ一度観に行って欲しい。
僕がアフリカのサバンナに一人裸で放り出されたら、きっとすぐに死んじゃうだろうけど、彼らは20年〜40年も生きる事が出来る。




昨日、日本領事館へ用事があって行った時、
「担当の人が今日不在なので、後日出直して欲しい」
と最初は言われたのだけど、
「実はここまで来るお金がないんです!!もうヒッチハイクするしかないから、助けてくださーい!!」
と心から訴えると、それわかります!ドイツって交通費高いですよね!と、数人がかりで対応してくださった。

優しい!!

信頼関係って、実はそういう所から始まるのかもね。




【環境や食に興味がある人に、オススメの映画だよ】
COW SPIRACY



【インスタでも連載中】



【感想はレターポットが嬉しい】


いや、これ誰かからサポートあった時ほんまにむっちゃ嬉しいんですよ!!