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2024.06.01 外国人経営のお店でバイトしてみたら

先月から、ポッと話が舞い込んで始まった宅配専門のお弁当屋的なお店でのバイト。

とりあえず、もっと収入が増えるまで、ここで週2回働いて家賃分を稼ぐ。

経営者も働いてる人達も外国人だらけの中で、いつも誰かのドイツ語とアラブ語(大分大声)が飛び交ってる中、一体みんな何をずっと喋ってんだろうと眺めながら、日本人経営のお店との働き方の違いに驚いてる。

基本的にやる事さえやっとけば、空いた時間はスマホでサッカー見てたり、家族と電話で喋ってたり、店の裏で絨毯を広げてお祈りしてたり、外で一服してたり、みんな思いの外自由にやってる。

時々、時間がある時に前倒しで何かやろうとすると、「いやいや、ムサ、今やらなくて良い事は今やる必要がないんだよ」と、ニッコリ笑顔で言われてハッとする。

これまで働いた幾つかの日系の飲食店では、暇な時間を作らないことが仕事だったのと感覚がまるで違う。

仕事中に何もしないことが、何か良くないことの様に思い込んでたけど、どうやらここでは違うみたいで、さっきまで大声で怒鳴ってるのかなと思ってたおっちゃんが、チョコ食うか?ってみんなに配ってて、あれ、怒ってた訳じゃないんだなあと思いながら、僕は貰ったチョコを片手にコーヒーを淹れる。

かと言って、忙しくなると、さっきまでのほほんとしてた人達が急にバリバリ働くし、決して仕事をサボってる訳じゃない。

先日は、時間の空いてる時に、隣接してる宅配ピザ屋の仕込みの手伝いを頼まれて、トマトを沢山切った。
そんなこともあるんだ!と思いながらニヤけてたんだけど、後で昼食にキノコのピザを焼いて貰った。
この家族経営感も悪くない。

エジプトの兄ちゃんも、バングラディシュの兄ちゃんも、パレスチナやアラブ系の人達も、なんかみんな頼ると男らしくて優しくておもろいぞ。

みんなそれぞれ、国や生い立ちや暮らしてきた環境も全く違うから、仕事中に話を聞いてるのも楽しい。

17歳の時にドイツに引っ越して来た時は、言葉もわからないし友達もいなくて孤独だったって話を聞いて、今は周りに友達や家族がいて、寿司まで握れるスキルがついて本当よかったね!ってハイタッチ。(家では寿司を全く食べないらしいけど笑)
ビーチで水着の女性を目にすることが、国や地域によっちゃどれだけ凄いことなのかも教わった。

仕事中、常にプレッシャーの中で、自分は何も出来ないダメな人間だと思わされる様な人の下で働くのは、いつか心が奴隷になってしまうからもう二度とやらないけど、本来バイトってのは、もっと気楽で楽しいもんなんだって思い出した。

お前は早くドイツ語を覚えないとな!と話しながら、行く度、新しいアラブ語(下ネタ込み)を覚えて帰ってる日々が、後に忘れられない思い出のひとつになるんだろうね。






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