見出し画像

音楽を仕事にするということ#3

みなさんこんばんは、MUSAKOドラム教室の茂木草馬です。

今日でこの記事のシリーズも後半戦。
前回までの記事をまだご覧になっていない方は#1#2と記事がありますのでぜひそちらからご覧いただければと思います。

さて今回の記事では、
ドラムを仕事にするにあたって大事なこと、について書いていきたいと思います。
これからドラムを仕事にしたいと考えている人にとって少しでも有益な情報になるよう、できるだけ実体験を元にリアルに、そして僕の私見を書いていきますね(^_^)


ドラムを仕事にするにあたって大事なこと

端的に言えば、信頼と集客力、おまけで品が大事です。
信頼は誰でもその通りだと思うでしょう。
むしろ音楽にもドラムにも限らない話で、どの分野にも言える事ですね。

では一つ一つ解説していこうと思います。


信頼を勝ち取れ!


ここでいう信頼というのは単に演奏力が高く、本番ではあの人に任せておけば安心だ!とか、そういうことではありません。
厳しいようですがプロの世界、仕事の世界においてはそんなことは当たり前なのです、、。
練習や準備をしっかりとしてリハーサルや本番等に臨む。そして大きなミスや周りに迷惑のかかるような演奏は基本的にNGです。
その辺りは当たり前のようにこなしていくのがプロ、仕事の世界です。
大きな本番であっても数日前に数時間のリハーサルのみ、なんてこともザラです。

では信頼とは何でしょう。

それは、ちゃんと連絡が取れる、お金のことや時間のことでトラブルにならないようにする、たったこれだけです。
これもなんて当たり前のことなんだ、と思われるかもしれませんが、
バンド経験がある方や、アマチュアで音楽活動をしたことがある方ならきっと、わかる〜!!と思ってくれるはずです。(笑)

どこかミュージシャンなら連絡が数日遅くなってもいい、
ミステリアスがかっこ良い
ライブでちゃんとやれればいいんでしょ、
朝からのリハーサルとかレッスンは無理だわ、、
5分10分は遅刻じゃないよ、
お金のこととか適当でいいでしょ、

というような節がある方がいるように思います。
これらは音楽を仕事にしたいのなら今すぐに直すべき項目です。

逆にいうと、音楽をプロでちゃんと仕事にされてる方はここら辺が非常にちゃんとしています。

連絡が1日の間につく人、常識的な時間であれば時間も守る、
お金のことはきっちりしたい、
それらがしっかりすると人としての信頼度を持ってもらうことができます。
それに加えてプロとしての前提となる技術を持つことで、晴れてミュージシャンとして信頼してもらえるというわけです。技術も信頼の一つですね。

特に同じ演奏力なら、社会的にも信頼できる人と一緒に仕事がしたい、その人に習いたいと思うのはごくごく自然なことです。


集客力を上げていく

集客、といっても種類は色々で、わかりやすいところで言えばライブの集客、レッスンの生徒さんの集客。
最近ではこのnoteもそうですが、YouTubeやインスタ、HPなどのSNS、Web上での集客。これは近年ならでは、なのかもしれませんね。

ただここで注意が必要なのは、そもそもライブにおける集客はミュージシャンの仕事ではないという考え方が今も昔も少なからずあるということです。
ライブを企画をする企業や事務所があって、基本的に仕事の現場ではその企業や事務所が集客し、会場を押さえ、演者にギャラを支払います。

ライブに限らず、例えば大手音楽教室の講師の場合でも集客は講師の仕事ではなく、その教室、企業の仕事です。その分のマージンを講師は生徒さんの月謝から払っているので、むしろやってもらわないと困ってしまいます。

しかしライブにしてもレッスンにしても自主企画と言いますか、自身で集客から企画から会場を押さえる、チラシを作るまでやるパターンも非常に多いです。
SNSでの集客なんかはコンサルティング依頼をしていない限りは自身で頑張ることになると思います。

なぜ集客力を上げないといけないのか

これは今後のミュージシャンのあり方は、事務所に所属できるバンドやミュージシャン、超売れっ子のフリーランスのミュージシャンにならない限り、ライブは自主企画がメインになっていくからです。
上記のようなミュージシャンはごく一部というお話はすでに初回の記事でもお話をしました。
もうすでにお金が大きく動かない場所、人には事務所も企業も手を出してこない時代になって久しいですが、これからはもっとその傾向が加速すると思います。

違う言い方をするとユーチューバーに代表されるように、どこかの事務所に入ったり、企業のバックアップがなくても稼げる時代になってきたのです。

バンド界ではここ15年ほどでインディーズ(メジャーではないという意味)というのがネガティブな意味ではなく、むしろインディーズを望んで選択しているバンドもある、という時代になっています。
事務所などのバックアップがなくても自身でプロモーションをかけられる、作品を発信できる、そしてマージンもかからない。
もちろんメジャーとインディーズにはそれぞれに違ったメリットデメリットがあり一長一短なのですが、メジャーデビューできない埋もれたバンド、というのはナンセンスになったということです。

自身で発信できる、という傾向がバンド界だけでなくどのジャンルのミュージシャン、もっと言うとどのお仕事の分野にも言えるようになってきました。むしろ仕事にしたければどんどん発信せよ!と言えます。

なんども言っていますが、ある程度は稼げないと音楽の仕事の継続が困難になります。

そのためには、

・自分の名前や自身の教室を知ってもらいライブやレッスンに繋げていく。
(自主企画の場合はお客さんや生徒さんの数が収入にそのまま比例する場合が多い)

・近年ではSNSやWebを収入に繋げることも可能なので、可能な限り自身を知ってもらうよう発信する。

集客の必要ない音楽教室や、自主企画ではない場合のライブもやっている場合は継続してやりましょう。
ただそれだけの収入では十分でないケースが多いです。
なので自身でも頑張って収入を上乗せ、またはそのスタイルのみで頑張る。

まずは知ってもらう、そして仕事に繋げていく、ということがこれからはほぼ必須になるということです。




品は必要なのか

最後に、これは完全に主観なのですが、品について。
品といっても抽象的ですし、自身への言い聞かせのようなものなのですが、素晴らしいな、憧れるなあ、というミュージシャンには品があるように思います。
僕の師匠、則竹裕之さんにも品の大切さや、正しいリズムは正しい生活から、というようなことを教わりました。
また僕の尊敬するミュージシャンの一人、Dave Wecklもクレバーで品のあるイメージです。

一つ言えることは大切な時間とお金を使って僕らの演奏、そしてレッスン、SNSやWebコンテンツに来てくれるみなさんに恥じない人間でありたい、と思っています。

まとめ

いかがでしたか?
主観でお話ししてみましたが、まとめてみると、演奏家としてのスキルや講師としてのテクニックは仕事にする以上はありきで、いかに社会人としての常識をつけられるか、また自身を発信していけるかが重要になります。

練習だけして上手になるかもしれませんが、それと同等、もしかしたらそれ以上に大切なこともたくさんあるのです。

いつかは誰かがスカウト的なことをしてくれて自分もスターの仲間入り、なんてことは考えず、自身にできること、またブランディング化に努めましょう。

またまた長くなりましたが、お付き合い頂きありがとうございました。

では次回はいよいよラスト!
どうやったら音楽を仕事にできるか、について書きたいと思います。

お楽しみに(^_^)

MUSAKOドラム教室公式HP

茂木草馬YouTubeアカウント

MUSAKOドラム教室公式インスタアカウント




この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?