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音楽を仕事にするということ#2

みなさんこんばんは、MUSAKOドラム教室の茂木草馬です。
今日は前回の続き、これまた少し長くなりそうですが....^_^;
まだ前回のものを読んでいないという方は、今回の内容が全くもってわからないということにもなりますので、ぜひ前回の内容からお付き合いいただけると嬉しいです。


働き方や考え方について

大学卒業の4ヶ月はバイトや自身の教室を立ち上げたり(当然すぐ生徒さんが集まるわけもなく)、仲間とライブをしたりと、いわゆる放浪気味だった僕。

その年の8月、音楽教室のドラム講師として採用される。
運よくたった一つの仕事場を手にし、それが週一だったのに関わらず僕はこれで少しだけドラムを長く続けられる、という気持ちや事実に近づいた気がしました。
これはいくらドラムや音楽と関係のないバイトを増やしたり、お仕事に就いても得られない感覚だったと思います。
今思えばその採用によって経済面やドラマーとして大きく前進したかと言われれば、NO。
しかし精神的には自分のドラムを他人に必要とされ、それが仕事になるということで大きな気持ちの変化がありました。

僕は長くドラム、音楽を続けたいと思っていましたが、そのためであればなんでもやる、職種等は問わない、というスタンスではありませんでした。

いわゆるプロどうこう、バンドで売れたいとかそういうことではなく、ドラムを仕事にしたいと思っていました。
あるものに一生本気で向き合いたければ、それを仕事にし、それが仕事だと名乗るしかないと思ったからです。

しかし世の中的には考え方は様々で、バイトを増やしたり就職をすれば、趣味として、または空いた時間であってもプロとして音楽やドラムに向き合うことができ、かつ収入もバンドマンやドラマーに憧れているだけの人よりははるかに安定しているでしょう。
現にそういう方は多いと思います。

学生でなくなれば自ら稼いで、暮らしていかねばならない。
そのためにはドラムだけをやっていたら現実問題、厳しい。
もちろん理想は最初からドラムだけで稼ぐこと。

このジレンマはほとんどの人が経験したことがある、または経験することになると思います。

どんな考え方で音楽やそれ以外のバイト等と向き合うか、それが本当に重要です。

何足もわらじを履く

僕はこれまた運よく、先述の採用された音楽教室で一年もしないうちに生徒さんが定員になりました。
もちろんいきなりではなく、その年の9月や翌年の4月といった人が動く時期にしっかりと教室の協力のもとやるべきことができた、ということです。その生活が約4年続きます。

また自分の教室もHPで集客を始め、こちらは完全にセルフプロデュースということもあり本当に少しずつですが、生徒さんに入会してもらえるようになってきました。

そして演奏活動。
webでメンバー募集やドラマー募集をしているところに連絡をしたり、そんなことをしているとかれこれ20件くらいは仕事につながりました。
そもそも音楽教室の募集もwebで見つけたし、今のjazzのバンドのメンバーともきっかけはwebでした。
webで知り合った方から派生して、ということも含めると相当な人と出会うことができましたし、お仕事ができました。

最後に不本意ではありますが、バイト。
卒業後2年は一回5時間ぐらい、週3、4は頑張る生活です。
ドラムを極めるはずがこのままでは人生の半分かそれ以上バイトになってしまう!!!


そうなると履いているわらじは
"演奏"   "教え"  "バイト" そのうち2つ演奏、教えの中にもさらに細分化されているイメージです。
収入的はバイトを結構頑張ってこれでやっとどうにか。。


モチベーションはゲーム感覚で保つ

と言いながら僕は実はゲームは全くやりません。(笑)

ですが自分のしてることは結局は壮大なゲームと思うようになりました。
要はミッションに期限を決めて、それまでにどうクリアしていくか。
そうでもしないとただなんとなく頑張ってなんとなくドラムを続けている人、という感じに落ち着きそうだったからです。
なかなか上手く行かないことの方が多く、諦めかけたことも何度もありました。モチベーションが低下していくのが手に取るようにわかるのです。

ドラムに対するモチベーションというよりも、ドラムを極めるはずがなぜ関係ないことに時間を取られているのか、そこがきつかったように思います。

卒業後はなんとなくバイトはみんなやるものだし、と思って甘んじて受け入れていましたが、2年もすると今すぐ辞めてやりたい思うようになりました。
そこで僕はある目標、ミッションを掲げます。

自らに課したミッションは明確に覚えていますが、
卒業して3年にあたる年までに全てのわらじを合わせて平均月収〇〇円稼ぐ。
4年後にあたる年までにバイト抜きで平均月収〇〇円稼ぐ。
(金額は平均的なサラリーマンに合わせて設定したと思います)

このミッションをクリアするには簡単な話がとりあえずバイトを増やせばいいだけなのですが、僕は意地でもそれを選ばす、むしろいかに減らせるかがモチベーションになっていました。

例えば一本本番が決まる、もしくは一人生徒さんが増えると、バイトに一日行かなくて良い、といった具合です。
これがすごく嬉しくて、初めて音楽教室に採用されて、なりたい自分に近づいたあの感覚。
バイトを辞めて音楽やドラムのことだけを考えて行けば良い生活に憧れていた僕にとってはこれ以上ないモチベーションアップの材料でした。

バイトを減らす、なくすということはすなわち演奏や講師のお仕事をその分増やさないといけないのですが、そこで必死に演奏仕事を探し、そしてもう一社音楽教室にも採用され、結果的にはそのミッションはクリアすることができました。

とりあえずなりたい自分になれた

そんなこんなで完全にドラマー、講師として自立できるようになるまで4年ほどかかりました。これが早いのか遅いのか、それはよくわかりません。

一回ドラマーになってしまえば一生安泰、ということはないですし、一般社会よりも、より生涯雇用でもない世界なのでこの先どうなるかはわかりません。
ただ一つ言えることは、
目標、ミッションを設置していなかったら、達成はさらに遅くなったか達成されぬままだった。
やっぱり目標やモチベーションはとても大切です。
なんのために何を頑張っているのか、どうなりたいのか、それだけで相当なパワーが生まれてくると実感した4年間でした。

同時に音楽を仕事にするにあたって、大事なことに気づきました。
それは、、
一つでいいから屋台骨というか、所属する場所があると大きいということです。

音楽教室の採用にしても、メンバー募集にしても、一緒に仕事をするにしても、そして人づてて紹介をしていただいたり、紹介するにしても、何処の馬の骨かわからない人を採用することは正直リスクです。
音楽業界に限らずどの業種でも顔見知りの方が安心感がありますよね。

と、ここまでは主に僕の話でしたが、次回は音楽を仕事にするにあたって大事なこと、どうやったら仕事にできるか、などをお話ししたいと思っています(^_^)
またまた長くなってしましたがお付き合いいただきありがとうございました!
次回もお楽しみに!!



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