長谷川 現斎

DTM初心者、Harsh Noise, Avantgarde, Soft Ballet…

長谷川 現斎

DTM初心者、Harsh Noise, Avantgarde, Soft Ballet好き。創作居合“現(うつつ)流(@MuryouS)”の主催者。無雙直傳英信流 居合兵法 五段。社会学修士(専門:1920年代米国の理論社会学)。心身の障害がいくつか(Bipolar II等)。

最近の記事

ソフバの世界をぶらり旅~遠藤の詩の世界:4th 「愛と平和」 "America”

ソフトバレエのアルバム「愛と平和」の6曲目である。 U.S.の一強主義を加虐被虐に喩えている詩であると捉えてよいが、いつもの通りもう一掘りしてみよう。 以下に主要箇所を引用する(全文掲載は行わない)。 ーーーーー 今宵手首を合わせ傷口開き 跪いたら It’s queen for you, passion of the heaven. その言葉に従うだけ たとえこの世界全て終わらせても ーーーーー 自由という理想に縛られて悦ぶ人間の姿を描いたものだろう。それが論理的では

    • ソフバの世界をぶらり旅~遠藤の詩の世界:4th 「愛と平和」 "Last Flower”

      ソフバのアルバム「愛と平和」の5曲目である。 抒情的なメロディに合わせて、不思議な詩が歌われる。以下に要点を抜粋する(全文掲載は行わない)。 ーーーーー 荒れ果てた大地に一人 それでも泣くの 静まる空の下 最後に囁いた花 ーーーーー よく読むと、最後に何かの花が「それでも泣くのかい?」と登場人物へ問いかける物語である。この人物は(詩の掲載部分前から通読すると)荒れ果てた大地にまったくの独りで存在の輪郭が危うい。 この何もない、限りなくゼロに近い空間は遠藤がしばしば取り扱

      • ソフバの世界をぶらり旅~遠藤の詩の世界:4th 「愛と平和」 "Obsession”

        ソフバのアルバム「愛と平和」の4曲目である。 この曲は「愛と平和」のテーマである“理想と欲望の関係”を読み解くための重要な契機を与える(あまりにも契機的であるがゆえに、アルバムから分離が困難である)。 主要部分を以下に引用する(いつもの通り、全文掲載は避ける)。 ーーーーー やつれた肋なら縋りつけなくなる いやにリアル 肌を切り裂いて行く Beauty and Beast よこしまな夜は And Beast 牙をむくばかり ーーーーー 快楽殺人者的な状態におちいった

        • ソフバの世界をぶらり旅~遠藤の詩の世界:4th 「愛と平和」 "Ego Dance”

          ソフバのアルバム「愛と平和」の3曲目である。音圧が高いベースラインが特徴的なデジタルロックだ(これは藤井が森岡へアドバイスしたものらしい)。シングルの売上は2.2万枚程で、それなりのヒット曲である。 いつもの通り、遠藤の歌詞の主要部分を見ていこう(全文掲載は控える)。 ーーーー 使い古しの声にうなされ 祖国の魔術 銃を握らす The end of century boy under the weapon. Century boy in Nuclear. ーーーー 2曲目

        ソフバの世界をぶらり旅~遠藤の詩の世界:4th 「愛と平和」 "America”

          ソフバの世界をぶらり旅~遠藤の詩の世界:4th 「愛と平和」 "Virtual War”

          ソフバのアルバム「愛と平和」の2曲目である。1曲目”Sand Löwe”のラストに混入されたサッダーム・フセインの演説を直接引いて始まる。 さっそく遠藤の歌詞の主要部分を見ていこう(全文掲載は控える)。 ーーーー Dictator as public harm public eye’s. Black address as public harm public eye’s. この手をかざせば、微睡む群衆疑うものなし 高まる歓声思いのままに The Name of the

          ソフバの世界をぶらり旅~遠藤の詩の世界:4th 「愛と平和」 "Virtual War”

          ソフバの世界をぶらり旅~遠藤の詩の世界:4th 「愛と平和」 "SAND LÖWE"

          まず、ソフバの4th Album 「愛と平和」について基礎的な情報を押さえておこう。このアルバムは1991年にALFAレコードからリリースされ、売上はおよそ4.6万枚であったと言われている。3/Drei以降、次アルバム用の楽曲を作成中、おりしも1990年8月2日に開戦した湾岸戦争(英:Gulf War)に強い影響を受けた内容であり、随所に戦争に関係する音がちりばめられている。楽曲は低音を前面へ押し出したパワフルでストレートなデジタルロックから、哀愁の漂うバラード、スローなロッ

          ソフバの世界をぶらり旅~遠藤の詩の世界:4th 「愛と平和」 "SAND LÖWE"

          ソフバの世界をぶらり旅~遠藤の詩の世界:序説

          ソフトバレエ(ソフバと表記)を好きな方にとって、遠藤遼一は特別な存在だ。彼はJROCKには稀有な低音のボーカリストであり、卓越したルックスを持ち、優れた歌詞を書く詩人である。本文は、あまり気張らずに彼の詩の世界をぶらり旅していこうとする試みだ。ぶらりとはいえかなりの長旅になるだろうが、ご興味がある方はお付き合いいただければ幸いである。 ソフバにおけるの遠藤遼一の詩は、主に四つの変遷を辿った。 一期:インディーズ~1st(サウンドに声を載せるための歌詞、愛欲的で耽美な世界)

          ソフバの世界をぶらり旅~遠藤の詩の世界:序説

          うっせぇわの歌詞英訳(全文)

          ※ボカロつかいの方、おながいします() I'll teach U about the essences of the human, whether right or stupid? The honor since young child. From sometime, I've been a man. So There is no Occam's razor. Let's prodigy, but I couldn't. For sorry, since I've be

          うっせぇわの歌詞英訳(全文)