ソフバの世界をぶらり旅~遠藤の詩の世界:序説

ソフトバレエ(ソフバと表記)を好きな方にとって、遠藤遼一は特別な存在だ。彼はJROCKには稀有な低音のボーカリストであり、卓越したルックスを持ち、優れた歌詞を書く詩人である。本文は、あまり気張らずに彼の詩の世界をぶらり旅していこうとする試みだ。ぶらりとはいえかなりの長旅になるだろうが、ご興味がある方はお付き合いいただければ幸いである。

ソフバにおけるの遠藤遼一の詩は、主に四つの変遷を辿った。
一期:インディーズ~1st(サウンドに声を載せるための歌詞、愛欲的で耽美な世界)
二期:2ndおよび4th(社会派の詩)
三期:5thおよび6th(内面的な世界)
四期:7th〜再結成(日常における心の働きを記述した世界)

聴き手の好みによりこれらの傾向の評価はわかれるが、この旅では最初に二期の詩を訪ねる。理由は、二期の詩が最も明快で分かりやすく、遠藤の詩の世界の入り口として最適だからである。具体的には、2nd Album "Document"、4th Album "愛と平和"の歌詞を、4thから逆順に辿ってゆく経路をとることにしよう。

※尚、3rd mini Album "3/Drei"は訪問しない。このミニ・アルバムは遠藤、森岡、藤井それぞれの個人的な作品を一枚に収めたもので、必ずしもソフトバレエという”バンド人格”の作品ではないからである。

二期への訪問を終えたあとは、三期から一期へ遡り、最後は大団円の四期へ出向くこととする。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?