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移民の積極的受けいれだけが日本を救う

周知のとおり少子高齢化,人口減少は日本が世界のトップですが,2022年の出生率では韓国0.87人,中国1.18人などと驚くべき数字がでています.すでに先進国の大半が低出生から人口減少となっており,日本の分娩の減少,少子高齢化は世界の趨勢で必然的な結果です.失政とか陰謀などのためではけっしてありません.

人口の急激な減少は生産も消費も落ちこませ,経済には致命的なダメージをあたえます.唯一の対策はアジアアフリカから多数の移民を受けいれ,経済の規模を維持していくことしかないのです.しかし外国籍者にたいするヘイトの風潮が昨今めだつことに危機感を覚えています.自然発生か意図的なものなのか.

北米やオーストラリアといった新大陸の国々は,この百年間そのようにして繁栄を達成してきました.もちろん外からの多数の移民の受けいれ,同化には筆舌につくしがたい痛みを経験するかもしれません.しかしいまやそれ以外の選択肢はないのです.日本もそういった国々の経験やノウハウを学び移民国家に脱皮する必要があります.

経済学者も人口学者も経済のため移民を積極的に受けいれる必要があることぐらい気がついているし,そのように発言しているひともいます.しかしなかなか賛同を得られません.逆に移民排斥という主張は,国民のナショナリズムに響いて選挙でも票を集めやすい.だからこの問題にはポピュリズムが跋扈しがちです.

人口減少をストップさせ,率は低くても安定的に経済成長を持続できる社会を実現させるためには移民拡大しかありません.政府トップが政策転換するか,公約をかかげた政党が選挙で選ばれるかですが,残念ながら移民拡大をうちだせば選挙では大敗するでしょう.与党主導のいまのステルス移民拡大政策が関の山かもしれません.

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