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好きな音楽を聴くと、脳は”より多く”のドーパミンを放出することが明らかに♪

人間は、芸術などの
聴覚・視覚の刺激から
喜びを感じるのです。

この”芸術”っていうのは
人間の生存生活において
必ず”必須”というわけではないモノ。

人間はその芸術に
なぜか魅了され
その体験を常に
探し求めているんです。


【 喜びとドーパミンの関係が明らかに 】

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フランスのリヨン大学の認知心理学
ローラ・フェリノ准教授は
『好きな音楽』を聴くと、
脳は”より多く”のドーパミンを
放出することを明らかにしました♪

ローラ准教授は
ドーパミンの新しい研究において
神経伝達物質で
認知・感情・行動機能に
重要な役割をしているドーパミンが、
音楽によって誘発される報酬系で
直接働いていることを発見!

じつは、かなり昔に

カナダのマギル大学による研究で
音楽を聴いた時に「鳥肌がたつ」ような感覚は
ドーパミンが大量に分泌されたという
実証はされていたんです。

ただ、

今回の面白いところは、
ドーパミン機能が
”喜び”と因果関係があることを
示したところなんです(*^^*)


【ドーパミンって?】

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ドーパミンは、
中枢神経に存在する
神経伝達物質。

運動調節・ホルモン調節
達成感・快感・爽快感
意欲・学習などに関わります。

すごく大切なホルモンちゃん!

23歳~28歳の27人の被験者に
ドーパミンの前駆物質である「レボドーパ」
ドーパミン拮抗剤の「リスペリドン」
プラセボの「ラクトース」といった3種類の薬剤を
カプセルで飲みドーパミン伝達系に操作をしました。


レボドーパ・・・ドーパミンを増やす働き

リスペリトン・・・ドーパミン信号を弱める働き

プラセボ・・・効き目のある成分が何も入っていない


被験者には、ポップソング10曲と
お気に入りの音楽5曲を抜粋して
聞いていただき

また、

報酬系の評価を確認するために
自分のお金でポップミュージックを購入できる
オークションパラダイムを導入しました。

結果、

リスペリドンを投与した時
被験者の音楽から経験される
楽しみが損なわれ

レボドーパを投与した場合は
逆に、音楽から経験される
楽しみが強まることが実証!

つまり

音楽から得られる楽しみや
音楽に関わる動機を引き起こす原因は
ドーパミンにあることがわかったんです。

さらに

レボドーパを飲んだ場合の方が
リスペリドンを飲んだ時よりも
多くのお金を、もう一度曲を聞くために
支払うことを発見。

ドーパミンが多く放出されると
同じ曲が聞きたくなり
強く動機づけられるのです。

論文の中では
結果が図でわかりやすく書いてあり
レボドーパを飲んだ方が
1曲に対して使うお金が
グンと高まっていたんです(*^^*)

好きな音楽を聴くのは
やる気スイッチもONなるんですね♪


【 医療の現場でも音楽 】

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疾患の治療と予防の
医療テクノロジーに関する
プロジェクトである
コクラン共同計画のライブラリーには
「冠状動脈性心臓病患者の
ストレスと不安の軽減のための音楽使用」
の分析書類が残されています。

合計1369人の参加者による
26の音楽医療に対しての
コクランによる分析で、

音楽を聴くことは、
収縮期の血圧と心拍数に
有益な効果があり、
冠状動脈性心臓病を患っている人の場合、
心筋梗塞の不安を軽減するのに
効果的であると思われると
結論付けていたのです。

また

音楽を聴くことで、
痛みや呼吸数を減らすことができ、
心臓手術や手術後の患者たちの
睡眠の質を改善するとも
論述されています。

音が与える凄さを
日々感じますね~(*^^*)

ぜひぜひ
ウィルスなど騒がれていますが
そのタイミングだからこそ
大好きな曲で免疫力を高め
予防していきましょう♪

注)

Laura Ferreri,Antoni Rodriguez-Fornells and more’Dopamine modulates the reward experiences elicited by music’PNAS February 26, 2019 116 (9) 3793-3798

Bradt J, Dileo C, Potvin N.'Music for stress and anxiety reduction in coronary heart disease patients.'Cochrane Database Syst Rev. 2013 Dec 28;(12)

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