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【今日のnote】昨夜の自動書記、物書きという名の装置。

 おはようございます、狭井悠です。

 noteの毎日更新コラム、7日目になりました。仕事が相変わらず大量に溜まっていて、6時頃には起き、さっそく業務から始めるつもりだったのですが、なぜか先にnoteを開いています。このコラムを書いたら、また夜までバリバリ働きます。頑張ろう。

 noteの毎日更新をはじめてから、無事に一週間が経とうとしているんですね。すごいなぁ。一週間って、こんなに長かったんだな。一日1センチずつ進んでいるんだとすれば、今日で7センチ進んだことになります。たかが7センチ、されど7センチ。1センチに比べたら7倍です。着実に前に進んでいる。さあ、続けましょう。

 昨夜は、とても不思議な現象が起こりました。自動書記というのか、あまりの眠さと疲れに意識を失いかけつつも、寝ぼけてnoteを書いていて、「はっ」とパソコンの画面を見た瞬間に、ものすごい量の溢れ出た文章が出来上がっていたのです。読み返してみて、いったい、どこからこれだけの言葉が生まれてきたのか、自分自身にもよくわからない、摩訶不思議な文章が残りました。

 以下、昨日ほとんど無意識のうちに書いたものを少し引用します。

 でも、いつの間にか、銀河鉄道の切符を失ってしまった僕たちは、どうすれば、あの空の向こうがわにいくことができるのか、わからなくなってしまった僕たちは、手探りで毎日を生きていて、仕事に疲れて、酒に溺れて、くだらないことばかり覚えてしまって、大切なものはすべて忘れて、時折、自分を失うくらいに疲れ果てたときに、思い出したように、「きみ」のことを考える。そして、僕たちは雑居ビルのあの四角く区切られた空を見る。そこには、銀河鉄道が確かに走っていて、僕たちはもういちど、あの空の向こうがわで起こったさまざまな出来事を、ほんの一瞬だけ、ほんの一瞬だけ思い出すことができる。帰りたい、あの頃に、「きみ」がいた、僕たちもいた、笑っていた(クラムボン)、あるいは麗しい太陽、月、光、山、水、もみじ、季節、雪、肌、寒さ、夢、今宵、命、魂、体、そうした森羅万象、つながっていた、確かにいた、僕たちはいた、「きみ」もいた、ぜんぶがそこにはあった、そして、今はもう僕たちにはないもの、ユウトピア、あるいはイーハートーヴ、そうしたよくわからない場所、誰もみたことがなくて、誰もがみたことのある場所。

 何か、深い心の奥地まで入り込まないと掬ってこれないような類の言葉が散りばめられているように感じました。びっくりした。

 こういうことがたまにある、とかいうと、本当に妙な奴だと思われるかもしれませんが(実際、妙な奴ではあるので仕方がありませんね)、何か、別の存在が自分を介して語り始めようとするように、自動書記的に文章を書いてしまう——そんな不思議体験が、文章を長い年月書いているとあるんです。

 そして、そうした類の文章は、「すでに僕が書く前から仕上がっていた」「どこかからデリバリーされてきた文章」なのではないか、と個人的に思っています。

 僕のような物書きは、時折、遠くの世界から飛んでくるメッセージを、ラジオのように受信して筆記を行う、ひとつの装置のような存在なのかもしれません。この世界には何らかの巨大なシステムがあり、僕は個別に機能を与えられている——そんな気がします。そして、与えられた使命を果たすことは、必ずしも、誰にもできることではないのです。たぶん。


 さて、忙しい一日は、まだ始まったばかりです。

 今日はこれから、とあるメディアが掲載する原稿の編集作業を、数十本進めなければなりません。その他、ライティング案件の準備や、レギュレーションの決定など、やることは盛りだくさんです。

 朝方のうちに、浮世離れしたお話を一通り語り終えることができたので、なんだか機嫌が良いです。テンション上がってきた。

 今からまた、現実的で、ロジカルな、不思議とはかけ離れた、整理されたフリーランスライター/WEBディレクターの世界に戻って、仕事に没頭します。

 なんだか、このnoteの毎日更新を始めてからというもの、「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」の2つの世界を行ったり来たりしているような気分です。

 noteを更新するひとりの時間は「世界の終り」にいて、社会的な仕事に没頭する時間には「ハードボイルドワンダーランド」にいる感じです(村上春樹さんの小説です。読んだことのない方は、この例え、さっぱり何を言っているのかわからないですよね、すみません)。

 

 さて。

 だんだん、フリースタイルでこうしてコラムを書くことも、板についてきたように思います。今後も変わらず、元気にnoteの毎日更新を続けていきますね。

 一日の始まりに、こうして無事に文章を書くことができて良かったです。

 今日も、良い仕事をしましょう。

 それでは、みなさま、それぞれの世界にいってらっしゃいませ。

 明日もまた、この場所でお会いしましょう!

サポートいただけたら、小躍りして喜びます。元気に頑張って書いていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。いつでも待っています。