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魯肉飯食べたら涙ちょちょぎれた。(台湾ひとり旅を懐古する)

こんばんは。ムラタのラヂオのクリタです。DANDAN夏の様相が強まって、暑い日が増えてきたように思います。春は過ぎ去ってしまったけれど、ウチらの人生の春はまだまだこれからだかんね??(?)

先日、魯肉飯を食べました。台湾料理です。なんだか久しぶりに食べたらちょっと涙が出てきてしまって、、、自分の情緒が大変心配になったのでワケを考えてみました。


突然ですが、あなたは思い切りの良いほうでしょうか?
私は決してこの問いに「YES」と即答できるタイプではありません。Twitterに投稿するときは文面を何度も推敲するし、ミスタードーナツではドーナツの入ったショーケースの前を少なくとも5往復はします。
思い切りの良さの対極に位置する優柔不断な慎重派です(なんか「慎重派」って言っておけば聞こえはいいけど、ただ決断力がないだけです)。
そんな慎重派な私ですが、以前ひとりで海外旅行に行ったことがあります。
行き先はそう、台湾です。
これが自分にとっては結構思い切った行動だったわけです。

言ってしまえばただの旅行ではあるのですが、海外慣れしているわけでも語学が堪能なわけでもない私にとって、「ひとりで海外に行く」ということそれ自体がハードルの高い行為で、決心するには勇気が必要でした。
でも、仕事閑散期、有給残ってる、クライアント忙しい、この三拍子のそろい踏みということで、下調べもそこそこに「えいや!」と数日後のフライトを取った2019年春先の私。

※ちなみにこの時間違えてビジネスクラスのチケットをとっていました。恥ずかしいからみんなには内緒ですけどね。

機内食でしっかり優勝。


ここからは台湾旅行のお話です。

台湾では台北をメインに観光・食事を楽しみました。到着早々宇宙モチーフの癖つよホステルにチェックイン。10人1部屋のドミトリーで3泊する予定です。(この頃ホステルにハマっていました)

結構しっかり宇宙モチーフでしょ。
スペース イン衡陽ブランチ (太空艙旅舍衡陽館)
※Expediaから

はじめてのひとり海外旅行ということで、変なアドレナリンとそれなりと緊張感を携えて街に繰り出します。
パワースポット龍山寺、卸問屋街の迪化街、歴史を感じられる国立中正紀念堂、、、
そして…士林夜市。

士林夜市はその名の通り夜市です。台湾は夜市が有名なのですが、なかでも抜群の規模と知名度を誇るのがこの士林夜市なのだとか。はじめて台湾に来たからには、ぜひとも訪れておきたいところです。

最寄り駅から静かな夜道を少し歩き、士林夜市に向かいます。
辿り着くとそこはかなりの賑わいで、先ほどまでの夜道の静けさはなんだったんだろうと思いました。
所狭しとひしめき合う露店、そしてあちらこちらに目移りしながら品定めをする大勢の客と客引きの活気ある声。夜市初体験の私にとっては目に映るもの全てが新鮮でした。食欲をそそる匂いも、どこからか漂ってきます。
夕食はこの士林夜市で食べる予定にしていたので、私も先客に混ざりながらあちらこちらに目移りしつつ、写真を撮りつつ、夕食を探します。

士林夜市こんな感じです。(私が撮ったやつ①)
士林夜市こんな感じです。(私が撮ったやつ②)
豆花好きです。
士林夜市こんな感じです。(私が撮ったやつ③)

さて、ここで問題が。
ひとり海外が初めての私、何がなんでもここでお腹を壊したくありませんでした。かなり慎重に、慎重に飲食店を探していきます。
…しかしながらここは夜市。露店ひしめく台湾一の士林夜市です。当たり前にほぼ全ての飲食店がオープンキッチンで調理をしています。お祭りの屋台の様相がイメージに近いでしょうか。(それと比べるともう少し常設感はあるのですが)私は絶対にお腹を壊さない自信を持てず、何を食べるのか決めきれないまま、優柔不断と自称慎重派の悪いところ全部乗せみたいな状況に陥ってしまいました。

せっかく士林夜市に来たというのに、何にも手を出せずに写真だけ撮って退散なんてあんまりです。すでに丸一日観光を楽しんできた棒のような足と、極限に近い空腹感、そして台湾の亜熱帯の気候が私の決断力をこれでもかというくらいに弱らせてきます。

※あまりに歩き疲れたおかげで、このあと、旅行中に3回も現地のマッサージ店にお世話になる羽目になります。この時はまだそんな結末を知る由もありません。

何なら安心して食べられそうだろうか…
お腹が空きすぎてさすがにそろそろ食べ物にありつきたい…
せっかく士林夜市に来たのに何も食べずに帰るのなんて御免だ…
暑い…疲れた…
タスケ…タスケテ…

そんな私を救ってくれた救世主が夜市の地下で見つけたこの魯肉飯だったわけです。

本当、ありがとな。まじで感謝してる。
この恩、鶴になってぜったい返しに行くかんね。

後になってから知ったのですが、士林夜市の地下はグルメ街になっていて、いろんなサイトやガイドマップで「ご飯を食べるならココ!」みたいな形で紹介されていました。「美食區(フードコート)」と言うらしいです。
なるほど、だから日本語もメニューに記載されているのね。これは安心。

下調べそこそこの「えいや!」がここに来てボディーブローのようにじわりじわりと私を追い詰めてくるではありませんか。いやはや、危機一髪のところで助かった。本当に危ないところだった。


そんなこんなで、苦労してありついたこの魯肉飯は、私のはじめてのひとり海外旅行のハイライトとして強く印象に残りました。
言うなれば私の「思いきりと行動の象徴」のようなものです。

あぁ、だからか。
だから魯肉飯を食べたら涙がちょちょぎれたのか…。
そうだな、最近たしかに自分で何かを決断して前進したり、思い切った行動を起こしたり、全然してないな。
惰性で生きちゃってんじゃないかな。
たぶん漠然とそんな風に感じたんだと思います。

普段は大してナイーブではない私にとって、食べ物を食べただけで涙がちょちょぎれるなんてかなり珍しい現象でした。これといって思い当たる節はないのですが、実はなにか嫌なことでもあったんですかね…?
きっとそろそろソロキャンプに行く時期なのだと思います。そういうサイクルになっているんだと思います。なにかしら達成感を感じられる行動に出たほうが良いみたいです。なるほどね、キャンプにはそういう作用もあるのか。これは新しい発見だ(行きたいだけ)。

士林夜市で魯肉飯を食べるという、ある種の成功体験を積むことができた私は、味をしめたのか屋台のタピオカを買うことにも成功します。

見づらいですが「青蛙」と書いてあります。こわ。
これ買った私、味をしめすぎているのでは。
ちなみに安かったし美味しかったです。

涙がちょちょぎれた理由が明確になったところで、そろそろお開きにしようかと思います。
…あ、この台湾旅行で撮った写真をプリントしたアイテムをSUZURIで展開しているので、もし良かったらご覧ください。

あらら、本当に味をしめちゃって。
それでは、バイバイ。

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