未練
あなたはいつも大股で
歩くのが速くて
わたしはついて行くのに精一杯だった
合わせてほしいって
言えなかった
嫌われるのが怖かったから
あなたはよく笑って
褒めてくれて
わたしは照れ笑いを返すしか出来なかった
眩しくてたまらなくて
上手な返しなんて
考える余裕がなかったから
あなたはずっと前を見てる
どんどん遠くなる
わたしはまだ
道端の萎れた雑草なんかが気になってる
あなたの笑い声が遠くなる
大衆に飲まれてどんどん聞こえなくなる
わたしはまだ
あの日の笑顔と笑い声を必死に辿ってる
こんなに離れてしまって
もう追いつけなくて
それでもわたしは意気地なしで
ちゃんと言えないままでごめんなさい
さようならを
いまだ縋ってしまってごめんなさい
わたしを見ていたあなたを
…………………………
お読みくださりありがとうございました。
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