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村嵜千草
2022年4月9日 19:43
おねえちゃん、おねえちゃん、だいすきだよおねえちゃん、おねえちゃん、大すきだよお姉ちゃん、わたし貴方の妹で幸せよどんな貴方もわたしの姉だって気づいてほしいのよ頼らせてね 生まれたその時から側にあった貴方頼ってね わたしの一から百までを見てきた貴方大好きよ それしか出てこないの
2022年3月9日 22:05
広がる視界は暗いけどときどき笑うみたいに眩しい伸ばした手は冷たいけどどこまででも届きそうな気がする歩いて何分 何時間まだまだ何年 何百年レンズが受け止めた今この瞬間にそこにはもういないのかもしれないけどあやふやな光を永遠みたいに頼って進んで何歩 何メートル途方もなく何万キロ 何億キロむつかしいことは分からないけど遠いおかげで近くなれるから同じ月を迎えて同じ星
2022年2月21日 22:55
もう何度目でしょういつもいつも音は無くあるものを無かったみたいに喜ばれたとて 疎まれたとてなんにも気にも留めない風であなたを羨む私を仲間に入れてはくれませんか塵として埃として冷たくなって重たくなって舞って流れてどこかへ飛んで私の元へも集まって私の形にかたまって境目のないように誰にも分からぬようにあなたを羨む私を共に溶かしてはくれませんか儚くなくても美しく
2021年9月21日 17:43
ねえ 筒抜けだよ「当たり前だろう 万華鏡なんだから」万華鏡って、覗いたらどんな景色なの?「そりゃあ数えきれないほど満開の華やかな景色さ」へんなの こんなまっくらのこと 華やか、だなんて「ハハ、そりゃ覗き方が悪いんだ 天に向けて光を入れてご覧」テン「お空のことだよ お日さんののぼってるこの広ーい所さ」広ーくて、まっくらで、ヒカリがハイって、オヒサンのいる、テンね「
2021年9月19日 23:30
あなたの知らぬところでわたしは枕を濡らすあなたの知らぬ間(あいだ)にわたしの唇が弧を描くあなたのいない土の上でわたしは首をもたげるあなたの残したつめあとがわたしの喉をぎゅうっと絞るあなたの残したつめあとをわたしの指がそうっと辿るあなたの残したつめあとはひどく冷たい ひどく優しい
2021年9月18日 15:39
勉学に励み 埃と誇りを高く積む草花を摘み 嗅いで見つめて彩って体を彩り 顎を上げてコツコツ鳴らす音を生(な)らし 反吐も慈愛も空気に揺らす己(おの)が両手で彼奴を… 憤り沸き立つ大の字に身を投げ出して地に返り 無に帰す家の扉をくぐり 家族の笑顔と飯の匂いで腹を満たす肉を削ぎ筋を充し 線を描く只管な手と筆は繊維をすべり 残したいものがある誰も皆 ニンゲン誰も皆