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村嵜千草
2023年10月11日 23:05
今日もまた水たまりを踏むゆがんだわたしと泥が跳ねて笑うどこまでゆけば 満ちるときがくるのここでやめたら わたしは後悔するの?雨音のままに 今日は濡れよう濡れて疲れて そして眠ろう明日もまた水たまりを踏むはじけて 滲みた 本音の一粒どこまでもゆこう そのときを期待してここまでこれた わたしを褒めよう雨音のままに 今日は濡れよう濡れて疲れて そして眠ろう今日もまた水
2023年10月2日 20:05
壁の一面を覆う本棚に幼児向け絵本から大人の新書まであの頃より少し伸びた背丈で向かい合う顔を寄せると時間の匂いざらざらしていて懐かしくて少し酸っぱいちょうど目線の高さに今でも惹かれる黄色い背表紙当時は少しかかとを上げて見上げていたのかもまだスカート丈と前髪がステータスだったときに出会ったハードカバー読書を好むことがなんか洒落てるつもりで背筋を伸ばしていたっけな