10年前を振り返り10年後を予想する

いつものようにヤフーニュースを見ていて、週刊現代の煽り系の記事「5年後、10年後に「生き残る会社」「消えている会社」347社を実名公開!~すべてのサラリーマンと就活生必読」が目に留まったので読んでみました。こういうのこそ真に受けてはいけない記事なのですが(笑)、どういう着眼点で評価しているのだろう?と疑問に思ったので見てみました。

記事に対する個別の感想は控えますが、やはり5年後、10年後を見据えるためには、ここ5年、10年でどんな変化があったかに目を向ける必要があるのかなと感じましたのでちょっと書いてみます。10年前といえば2006年、私が大学に入学した年です。その時と比べて、大きく社会全体が変わった、という感覚はありません。ただし、「スマートフォンの普及」については見逃せません。この変化が一番大きなものではないかと思います。大学生の頃はみんなガラケーで、例えば就活の予約をするのでも大学のPCの取り合いみたいな感じになってました。社会人になってすぐくらいにiPhoneなどのスマホが普及し始めた感じ。ですから本当に変わり始めたのはここ5年くらいの話ですね。

スマホが普及したことにより、暮らしや消費行動に大きな変化が生じました。カメラ、ミュージックプレイヤー、パソコン、カーナビ、本、テレビなど、複数の機能がそれ1台で賄えてしまう。今はまだ過渡期なので、個別の機能を持った製品もたくさん世に出ていますが、今後ますますスマホに取って代わられてゆくと、どんどん斜陽化する可能性はありますよね。私はまだカメラもiPodもPCも使っていますが、中にはスマホ1台で済ませている方もいらっしゃるでしょう。カメラは専門性の高い高度な機能を備えたもの、ミュージックプレイヤーも専門にこだわりたい人用のアイテムなどは残ると思いますが、ライトなユーザー向けのものはどんどん淘汰されていくのではないでしょうか。

スマホの普及による消費行動の変化としては、やはりネット通販の一般化ですよね。多くの人が日常的にアマゾンや楽天、その他のECサイトで買い物をしています。これからもネット通販の利用率は高まる一方なのではないかと感じますね。そうなってくると、週刊現代の記事にもありましたが、倉庫の需要は増えそうですね。大型店舗が倉庫化する可能性はあるのではないかと。「ネットスーパー」のサービスも人気のようですが、言ってみれば「スーパーの倉庫化」ですよね。

そうなってくると、運輸業・運送業のニーズは高まるはずなのですが、ここで自動車の自動運転技術がどこまで実用化されるかと、ドローンの宅配についての話が出てくるかと思います。自動車の自動運転技術について詳しいことはよくわからないのですが、一般道に自動運転の車が走る説と、自動運転用の交通網を作る説などいろいろ見かけます。自動運転の技術が本当に実用化されるとすると、タクシー、バス、鉄道系にも影響が出ますね。しかしながら、私は近い未来に自動運転が本格実用化されるとは思えません。遠い未来では可能性はあるとしても、携帯からスマホのように簡単に取って代わるようなものではないと思います。ドローンの宅配についても、そういう技術は可能だとしても実用化されるかというと、これも遠い未来という気がします。しばらくは人の運転による運輸・運送システムが続くのではないでしょうか。

宅配システムって本当にありがたくて、わざわざ家まで運んでくれるってすごいことだなぁといつも思うのですが、宅配業者さんの負担が重すぎのような気がしていて、何度も再配達してもらうの悪いなぁと思っています(なるべく時間指定とかにしていますが…)。個人的にはコンビニに届けてもらうサービスは結構気に入っていて、いつ家にいるかわからない時は使っていますが、その方法にすると何かメリットがあるのであれば、使う人ももっと増えるかもしれません(今もそういう仕組みあるのかもしれませんが)。

あとは女子的な視点から個人的に思うのは、「オーガニックコスメ市場の拡大」です。10年前は全然なかったオーガニックコスメ。今や日本最大手のオーガニックコスメショップ「コスメキッチン」はいつ行ってもどこの店舗でも混雑している印象。「本物志向」「自然志向」はますます強まり、従来の広告ガンガン、イメージ戦略いのちの化学物質まみれコスメは淘汰される可能性があります。今の化粧品大手メーカーはいずれ、なんか古臭い、おばちゃんくさい、みたいなイメージの会社になるかもしれません。

今回は本当にまとまりのない記事になってしまったのですが、こういう未来予測的な話が大好きで、頼まれなくてもずっと話せるくらい興味のある分野です(笑)。人工知能(AI)の話とかもしだすと、結局突きつめれば「人間とは何か」という問いにぶち当たるんですよね。「人間だけにできる仕事って何だろう?」と考えてしまいます。考えていくと、すべてが機械に取って代わられてしまうような気もします。そうなると、もはや働かなくても良いのでは…という気になるし、何のために生きているのだろうか?という根源的な問いにもつながっていきます。10年後にどのような社会になっているかはわかりませんが、ここ10年間で起きた「スマホの普及」による影響が、徐々に各方面に現れ始める時期になるのではないかな、と予想できます。そうしたことを踏まえると、時代や社会の変化に敏感に反応し、それに合わせて自分も柔軟に変化できる生き方こそが、安定的な生き方であると改めて感じます。

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