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昼顔やランチは高層レストラン

似たような年代の友人と「短詩型チャット」グループを組んでいる
文芸を追求しているわけでもないメンバーが
作品を毎日あげる人も少ない
むしろ雑談で終始してしまう日もあるような
そんな肩もこらず緩やかなグループである

昨日は昔懐かしい映画「昼顔」の話題も出ていた
昼顔は夏の季語で
なんとか一句作ってみたいと頭をひねっていたので
タイトルの一句となったわけ

一昨年の暮れに叔母が検査と血管拡張手術で入院したことがあり
カテーテル検査と手術を一日では終わらせることが出来ず
四泊五日のちょっとしたリラックス休暇になってしまった
秋に要介護4になって退院した姑を在宅介護し
11月に脳梗塞で父が入院し
そんな中での叔母の手術だった

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カテーテルでの手術や検査は初めてではなく
叔母も付き添うはずの私も慣れてしまい
独身を貫き他者への依存心の無い叔母なので
病室で病人の傍にずっといる必要もなく
姑のことで疲労と寝不足が蓄積してしまっていることを
担当の看護師さんにも理解してもらい
市内にいるので緊急時はすぐに駆け付けることを約束し
携帯番号を教えて
ホテルの部屋で待機という名の休養をさせてもらった

一日目の検査が終わり
二日目の早朝に病院へ行き医師より検査結果と
これからの手術の説明を受け手続きを済まし
昼前に看護師さんに叔母を託して病院を出た

ホテルに戻り
まだ一時前だった

前日はホテル内のベーカリーショップでサンドウィッチを買い
部屋でコーヒーを飲みながらの遅い昼食だった
その後は息子たちと夕食の待ち合わせ時刻まで
ベッドで横になっていた

叔母が入院している病院はいつも通院しているところとは違い
市内とはいえ随分と距離があったため
朝食も取らずに出かけていた
叔母の状態も悪くなく安心感から空腹を感じ
ホテル最上階のイタリアンレストランへと
お一人様ランチと相成った

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見晴らしの良い窓際の席に通され
ランチのコースをオーダーし
ロゼのスパークリングワインをいただきながらの前菜
そして軽めの白ワインをいただきながらの魚料理
赤ワインとの肉料理
冬の日差しの入る窓辺で
遠方まで見渡せる景色を眺めながら
最後のドルチェと紅茶まで
ゆっくりと食事を楽しむことができた

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【おわび】文中使われている写真は別日に撮影した中国料理店のものです

なんてなことを思い出しながら
情緒が足りない私には文芸はちょっと難しいのかな
影のようおなものが必要なのだろう
常に食べる事に結びついてしまう

墓場まで持って行くほどの秘密もないし
屈折はしていると思うのだけれど
光の屈折は拡散を伴うタイプ

昼顔や両掌につつむ闇もなし



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