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人生はすべて、いい方向に進んでいく

熊本の県立小国高校と「たくましい知性を鍛える」学生たちとで、
「大隈塾U18 in 熊本」をやった。
5年目になる。

大隈塾U18は、大隈塾の形式を高校生といっしょにやってみよう、
ということで、
・ゲスト講師の講義
・グループダイアログ
・ワークショップ
のみっつで構成される。

企画と運営は、大学生。
「たくましい知性を鍛える」の学生たちにとって、
いつも自分たちでやっている授業を高校生たちといっしょにできることに、
とてもやりがいを感じているし、
自分を振り返るいい機会にもなっている。

ゲスト講師は「ファクトリエ」の山田敏夫さん。
ファクトリエは、100%日本製の衣料をつくっている。

メイドインジャパンは、1990年には50%の国内シェアがあったけれども、
いまではたったの2%でしかない。

ここ30年で、
いまある洋服のほとんどが、海外でつくられるようになった。

同じく30年で、洋服の価格は半分になった。
しかし、日本人の幸福度ランキングは、世界での53位。
たとえば、安く洋服が買えるようになったのに、
幸福度が落ちているのはなぜなのか。

人がどういうときに幸せに感じるかというと、
「人とのつながり」
があるときだ、と山田さんはいう。

だとしたら、洋服を選ぶときにも、デザインと価格以外に、
洋服をつくる職人たちと服とのストーリーにも可能性があるのではないか。

と考えて、日本中の700もの工場に足を運んだ。
いまでは、53工場と契約し、それぞれの工場がブランドとなっている。

山田さんは「大隈塾U18」の生徒と学生たちに、
「第3のトビラ」を開けることを勧める。

第1のトビラは、親がつくってくれた。
第2のトビラは、先生が開けてくれた。
そして第3のトビラは、自分で自分が進む道を決める。

そしていう。
「人生はすべて、いい方向に進んでいく」