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人の数だけ正義はある

いま、新幹線で釜石に戻っているところ。
昨日東京に行って、
リーダーシップ・チャレンジ(大隈塾)の講義をやって、
西尾久のシェアハウスに泊まって、
朝、田端駅まで歩いていって、
上野駅から東北新幹線に。

昨日のゲスト講師は、佐藤大介さん。
株式会社刀のエクゼクティブ・ディレクターとして、
沖縄のリゾート開発に取り組んでいる。

その前は、星野リゾートにいて、青森の老舗温泉ホテル(古牧グランドホテル:現星野リゾート青森屋)の総支配人として再建を任され、そのあと北海道のトマムリゾートも佐藤さんの手で立ち直っている。

傾いたところに入っていって、
まっすぐに、自立した個性あるリゾート施設、観光資源として
仕立て直すプロフェッショナル。

資料がユニバーサルデザインなのはさすが

でも、講義のテーマは「地域にこだわる生き方、働き方」。
佐藤さん自身、学生時代から
「地方が地方らしくありながら、元気であり続ける」
にはどうしたらいいか、ということを探り続けている。

だから、再建するためにホテルや地域に入り込んで、
「こことこことここがダメ」
「だからこうすればうまくいく」
というダメ出しの手法はとらない。

まずは、これまでの取り組みに対してリスペクト(敬意)を示し、
そのあとに、
・決意を見せる
・変革の必要性を理解してもらう
・課題を可視化する
・数値目標を掲げる

もちろん、すんなりはいかない。
反対する人たち、抵抗勢力が現れる。

そのときどうするか。

自分だけが「正しい」のではなく、
相手にも「正しさ」がある。
自分の「正義」があるとすれば、
相手にも「正義」があることを理解する。

相手の「正しさ」「正義」を受け止め、
(受け入れる、ではなく、受け止める)
それがどういったものかを見極め、
「正しさ」「正義」をくすぐりながら、
それらをも利用しながら、
改革を進めていく。

大事なのは、
「どうせアイツらはこういうものだ」
バカだとかアホだとかくだらないとか、
できないとかやりたがらないとか、
怠惰だとか無能だとか、
こういうことで一括りにしない。

こうした認識の固定化を「外集団同質性バイアス」という、
政治的、行政的、民族的、年齢、性別などでよく陥る現象。

この「外集団同室性バイアス」にひっかからないためには、
・常にフラットで、常に一個人として接する
・一人ひとりをリスペクトする
・「なぜできないのか」を探すより、「どうしたらできるか」を考える

ということだった。

佐藤さんは熱く語り、
受講生たちはたくさんメモを取る。
でもたぶん、一番熱心にうなずきながらノートに佐藤さんの言葉を書き込んでいたのは、わたしだったに違いない。



<ありがとう>
リーダーシップ・チャレンジ(大隈塾)10期のみなさんにお祝いしてもらった。わたしだけが入っていないLINEグループつくっていろいろやってたらしい。だいちゃん(講師の佐藤大介さん)も事前に話があって協力してくれた。うれしかった。

赤いネクタイをありがとうございました