持ち味を持ち寄って力を発揮してる?
身だしなみは「身嗜み」
リーダーシップ・チャレンジはファッションのワークショップだった。
テーマは、「服装で自分の伸びしろを広げる」
パーソナルスタイリストの政近準子さんが講師だったが、
ファッションというより、生き方の学びだった。
身だしなみ、とは何か。
「身嗜み」である。
嗜(たしな)み、なのである。
嗜みは、つつしみであり節度であり、普段の心がけ、用意である。
(コトバンクより)
だから、身だしなみ=服装にはその人そのものが現れる。
自分の価値観、教養が可視化されている。
個性よりも「素」
政近さんは、
「個性よりも<素>が大事」
だという。
個性は最初からあるものではなく、あとからつくられるもので、
自分の強みである。
他者との戦いには個性が武器になる。
素は、あり方であり、
自分の持ち味である。
自分への問いかけを続けていく。
教養を身につけ、価値観を磨いていく。
強みで戦うより、
お互いに持ち味を持ち寄って、力を発揮していく。
コロナ後の生き方、働き方はこれだな、
とわたしは思った。
みんながスパークした
受講生のみんなは、なるほど~、という感じで政近さんの講義を聞いていた。
そうはいってもね〜、あんまりファッション興味ないし、
会社に着ていける服は限られているし、
価値観とか教養とかはわかるけど、
着ている服で給料稼いでいるわけじゃないし。
だけど、講義後に政近さんと政近さんのスタッフたちが、
持参してきたグッズで、受講生たちを装っていくと、
まるで顔の表情が変わっていった。
姿見に自分を映し、変身している自分に驚いていた。
笑っていた、はしゃいでいた。
写真を撮り合っていた。
着ていた服を脱がせて、
別の服装に着せ替えたわけではない。
着ていた服に、ベストやスカーフやメガネや帽子を加えただけで、
驚くほどその人らしさが引き出されていった。
はしゃいでいたのは、自我の目覚めからだったのかもしれない。
ああこれが装いの力、装力なんだな、と思った。
ワークが終わり、受講生のみんなは再びもとの席に戻り、
ノートを読み返して、政近さんの講義の内容を反芻していた。
【おまけ】
大隈塾の卒業生たちで、一般社団法人ストーンスープという会社をもっている。
ストーンスープの昔話というのがあって、
村人がそれぞれ食材を持ち寄って、
美味しいスープをつくる、という話。
各々が持ち味を持ち寄って、
美味しい、いい社会をつくっていこう、
という意味を込めて立ち上げた。
リーダーシップ・チャレンジの主催団体だ。