こんな子に育てた覚えはない?知るか
はじめに
おはようございます。
むぎです。
今回のタイトル、
「こんな子に育てた覚えはない」
という言葉ですね。
こんなセリフはもう死語なんじゃないかとどこかで思っていたんですけど、
つい最近、割と近しい既に成人している人がまさにこれを言われたという話を聞いて衝撃的だったので、その時感じた違和感をここで共有し、
1日でも早くこんな馬鹿げた思想が消えてくれることを願いここに残しておこうと思います。
こどもは親の所有物ではない
まず、この「こんな子に育てた覚えはない」という言葉の裏側なんですが、
これ思いっきり親は自分の子どもをコントロールする、できる
という価値観が見えてきますよね。
そういう意味では言葉は違えど同じようなニュアンスで捉えられる言葉は多くあるでしょうし、私自身もそうやって心理的に支配下に置かれるという経験をしてきました。
そもそもこの根っこの部分が意味不明なのですが、あなたはどう思いますか?
一応、親は子どもを義務教育を終えるまで面倒を見なければいけないというようなニュアンスの義務があったと記憶しているのですが、それってせいぜい中学生くらいまでですよね。
これは
子どもが社会に出て自分の意思で最低限やっていけるようになるライン
と私は解釈しています。
その間にこどもは家庭、学校それぞれでいろんな人間関係を構築し自分の頭で考え、成長していく。
親や学校がするのはあくまでも
子どもが成長するための手助け
というポジションであって、そこに大人の思想の押し付けがあっていいものなのでしょうか。
ここで大人の考えの押し付けがあることで、
子どもたちは自分の考えがあっても
否定されることを恐れ、意見を出すことをためらう。
しまいには自分で考えることをやめる。
親が言ったとおりにしていればいい。
私も近しい考えに至ったことがあります。
考えなんて出すだけ無駄だ。
本気でそう思っていた時期を超えて今こうして自分の意見を発信できるところまで持ち直しました。
これ、親がいなくなったらその子はどうするんですか?
今まで自分で意思決定を行なってこなかった子どもが急に判断基準を失って、そこから全て自分で考えろと言われてできるんですかね。
自分の頭で考えてこなかった期間が長ければ長いほど難しくなるんじゃないでしょうか。
前職の保険代理店時代に対応させていただいた30代後半の独身男性のお客様だったのですが、
相談のきっかけが
「お父さんが保険に入りなさいっていうから」
だったんですね。
そのお父さんは別に保険関係とかというわけではありません。
もちろん、その方自身も生まれつきハンディキャップがあり常に親のサポートが必要な方というわけでもありません。
その後も判断基準は全てお父さん。
「お父さんが外資系はダメって言うから」
「お父さんが〇〇って会社がいいって言ってました」
自分より10個以上も年上でまだこんなことを言う方がいう事実に対し、
世も末だなと思いました。
そして今回、身近でも危険信号を感じたことで、
ますます危機感を抱きました。
自分で考える力を養う
世も末だと思ったからこそ、自分はどうするべきなのだろうと考えました。
私にはまだ子どもはいませんが、今後のための妄想です。
私がこどもにしてあげたいと思うことは、
自分で考える癖をつけ、それを言語化して発信する力を身につける
そして大人はそれを否定せず、
「どうしてそう思ったの?」
とより深く考えるきっかけを与える
こんなことをしてあげたいなと思っています。
まさに今回の題材とは真逆ですし、
私自身が自分の意思を阻まれてきた苦い経験から、
子どもには最低限家庭の中でくらい自分の意見を出しやすい環境でありたいな
と考えています。
もちろん、意見を言うことを強制するつもりもありません。
思春期に差し掛かれば親に言いたくないことの方が多いでしょうしね。
うまくできるかな。
まだ子育ての予定もないのですが今から不安でいっぱいです。
おわりに
私はよく脳死した大人たちをネタに記事を書いていますが、
もしかしたら脳死人間はその人たちのこども時代から始まっていたのではないかな
と今回の記事を書きながら思いました。
だからこそ、どこかでこの負の連鎖を断ち切るべく、私たち現役世代ができることはなんだろうと考えています。
多分、脳死で育ってきた人たちも本当に自分の頭で何も考えていないことはないと思うんですよね。
でもそれを外に出すことをよしとされない環境だったからこそ
その言葉たちに蓋をしてしまう。
よく毒親に育てられた子どもは同じ道を辿る傾向があるという話を耳にしますが、
私はそうはなりたくないと心から願っています。
親をはじめ、大人の汚い面を幼少期から散々見せられてきて、
それを当然としてではなく、心から忌み嫌うものだと認識し、
反面教師としてこれまでやってきた私でさえ
実際に我が子を前にしてどういう態度をとってしまうのか、正直不安です。
だからこそ、こうして発信を続け、こういった記事を残し続けることで
自分への戒めにもなってくれればいいななんて思っています。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう。
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