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マスコットキャラクターは看板娘じゃない、スタンドだ

企業や自治体、またはテレビ番組や本などで、かわいいキャラクターが象徴として置かれていることがあると思います。

皆さんはこいつらの役割について考えたことがありますか?
親しみやすさを与えるためでしょうか?
あるいは、記憶に残りやすくするためでしょうか?
そういった看板娘のような側面ももちろんあるとは思いますが、決してそれだけではないと思います。

チコちゃんを例にあげます。

チコちゃんに叱られる!(NHK)

あらゆる雑学を知っているチコちゃんですが、それらは全てディレクターのリサーチによるもの。
じゃあディレクターから岡村に雑学を教える構成にすればいいかと言うと、そんなわけはありません。
テレビ映えはしないし、裏方の能力と演者の能力はまた全然別物です。

雑学の面白さを使って番組にしたい、でもぴったりハマりそうな演者はいない。
そこで身代わりとして用意されたのが、チコちゃんでした。
ディレクターはチコちゃんになりきることで、半分演者として発信することが出来るようになったのです。

これは、教科書や雑誌に出てくるキャラクターなんかにも同じことが言えると思います。
編集者の意見など、そのまま書いても読まれはしません。
マスコットキャラクターを通すことで、初めて読者に届けることが出来るのです。
それは、裏方が裏方でなくなる奇跡の瞬間だと思います。
彼らはマスコットキャラクターというスタンドを操り、そんな奇跡を作り出しているのです。

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