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母からの贈り物

私が在籍している(株)ウエディングパーク(以下ウエパ社)には、「家族へありが10(とう)」という、とびっきり素敵な制度がある。今回は、入社10年目にして初めてこの制度を使ってみたら、不思議な気持ちがモクモクと湧いてきた話をしたいと思う。

まず「家族へありが10(とう)」は、自分の家族へ感謝の気持ちを伝える特別休暇(1日)が取得でき、里帰り、親の還暦のお祝い旅行、奥さんの出産後の退院時など様々な形で活用されている人気の制度。

ちなみに、ウエパ社には新卒社員が会社の制度を企画立案し、役員にプレゼンできる「せどつく(制度をつくるの略)」という取り組みがあって、「家族へありが10」も「せどつく」から生まれた制度。これまでにいくつものオリジナル制度が生まれている。

「家族へありが10」は2013年にできた制度だが、実は私、一度もこの制度を利用した事がなかった(広報失格)。が、「母の日」のお祝いをしていなかった事を思い出し、先週の金曜日に急遽取得させてもらった。

やる事は私の中で決まっていた。

「ワインが好きな母に美味しいワインと料理をプレゼントしよう。一緒に美味しいね、と言える時間を分かち合おう。」

もう直ぐ3歳になる娘を預けて、母と私の二人デート。二人っきりでの食事は暫くしていなかったので、何だかちょぴり照れ臭かった。

仕事の話、娘の話、おばあちゃんの話、趣味の話、今度行ってみたいレストランの話、携帯の使い方…。ずーっと気遣いなく、話していられる。母であり、姉であり、女友達のようであり、でもやっぱり頼れる大好きな母である。

母は私が小さい頃から憧れの存在だ。

小学生の保護者会で「ゆきえちゃんのママってキレイだねー!」と友達から褒められる。

現役薬剤師の母は、週5日で朝から晩まで仕事をするほどの仕事好き(私とそっくり)。

料理は美味しく、家事も完璧。

そして、勉強家。

美しく、優しく、チャーミングで、時に厳しい母は小さい頃から私の憧れの存在で、それは今でも変わらない。

母から教わった事はここに書ききれない程あるが、普段何気なく言われてきた言葉で、今でも心に残る言葉がある。

「人にやって欲しいと思う事を率先してやる。見返りは求めない。」

「嫌だなと思う人と同じ目線に立たない。嫌とか怒りを感じるのは
貴方が同じ目線で考えているから。もっと高い視点を持ちなさい。」

(私が「あーあ、つまんない」が口癖だった時)「毎日楽しいなんて事はない。自分で動いて楽しくするの!」

(私がなんで勉強するの?と聞いたら)「勉強は人としての可能性を広げるため。勉強すればするだけ、貴方にチャンスが巡ってきて可能性が広がる。」

「あなたを支えてくれる人、周りにいてくれる人を大切にしなさい。」

女性として、そして人として。毎日たくさんの事を教えてくれた母。この人の娘で心底良かったと思う。

私も母となり、更に母の偉大さを感じる毎日。

きちんと働き、世の中にお返ししていくことで、いつまでも母にとって誇れる娘でいたい。そして、自分自身も娘にとって誇れる母でありたいと思う。

そんな事に気づかさせてくれた「家族へありが10」に、ありがとう!

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