人とうまく関われない

「人とうまく関われない」

これは長いこと私が抱えたきた悩みです。

このことに最初に気づいたのは、中学一年生の時でした。

周りと私はどこか違う。

はじめはそんな感覚だったように思います。

よくある中学生同士のいざこざはあったものの、ひどいいじめにあったなどはなく、おそらく周りからもそんなことを考えているようには見えなかったと思います。

だけど、違う。
うまく説明できないけれど、
とにかく。
周りの友達が笑っている横で私も笑ってはいるんだけど、
それを遠くから見ているような
自分が自分ではないような
自分が嘘をついているような
本当に言葉にできない感覚が始まりでした。

その頃から私は、人と関わることが怖くなり、なるべく関わらないようにしたいと思うようになりました。

こんなこと考えている自分がはおかしいんじゃないのかな。
どうしたらこのモヤモヤが消えるんだろう。

部活が続かなくなり、
成績もどんどん落ちてしまう。
遅刻や早退が増え、
親は心配し、先生達は呆れている。
学校に行きたくない。
ひとりにしてほしい。
静かにしてほしい。

当時のわたしにとっては、この遠くから見ている「自分ではない自分」のことが、人生最大の悩みだったのです。

もう、本当に。
思い出すのもつらいくらいに。
「何も手につかない」とはこのことか。というくらいに。

あぁ、思春期で心と体の調子を崩しちゃったのね。よくある話。
になればいいのですが、実は今でもこの感覚は残っていて、わたしはいまだに人と関わることが苦手です。

中学生の時にそう感じてから現在まで、いろいろな人と出会い、いろいろな仕事を経験してきましたが、学生時代も職場でも大勢の人との関わりに限界を感じてしまうのです。
はっきりした理由は今でもわかりません。

ただいろいろな場を経験してわかったことは、人がたくさんいる中で苦しくなるということ。

人と関わる仕事をしたいのに、人がたくさんいる職場で働けない。

もっと強くならなくちゃ。
こんなんじゃ生活していけない。
人の言うことなんて気にしないようにしよう。

といつも自分を責めるやら奮い立たせるやらやってみるものの、やっぱり「人との関わり」にヘトヘトになって動けなくなってしまうのです。

この記事を書いていて、
え、この人大丈夫?
こんな人がフリースクールの先生してるの?

と思われるのが少し不安ですが、わたしはこれをあえて記事にしたいと思いました。

それは、この「人と上手く関われない自分」は“自分”なんだと思うことができるようになったからです。

それは、長年生きづらさを抱えながらも、その生きづらさに自信と誇りを持って、得意なことを生かして楽しく仕事をしている人の姿を近くで見ることができたからです。

こんな生き方もできるんだと見せてもらってからは、居心地の良いと思えることや、自分が好きなこと、楽しいと思えることをとにかく大事にして日々を過ごすようになりました。

音楽が好きだから、毎日一曲歌を歌ってSNSに上げてみよう。
そこをスタートにして、顔も名前も知らないたくさんの人と知り合うことができ、今ではオンラインで全国の方と一緒に音楽を作っています。

教育の仕事が好きだけど、人が多いところが苦手だからオンライン講師をやろう。
人が多いところにいなくても仕事はできるようになり、苦しくなることなく、もうすぐ2年が経とうとしています。

こうやって過ごしていくうちに、気持ちが「今」にしっかり向くように変化しました。
今まで頭にこびりついて離れなかった、過去の後悔や未来への不安の時間が少なくなり、今したいことが見えてきて、そこに集中できるようになりました。

そして、ありがたいことに今、自分で教育の仕事をすることができています。
甘いと思われても、私はこの仕事をしていく上で、「まず、自分が楽しくあること」をずっと大事にしていくつもりです。

「辛ければ逃げてもいい」
私はこれを、居心地のよくない場所に自分を馴染ませようとするのではなく、居心地のいいと思える場所で自分を生かし切ればいい。と捉えています。

大人のわたしたちにできることは、子どもがその子らしくいられ、自分を押し殺すのではなく生かし切れるための選択肢をもっともっと増やしていくことだと思うのです。

(うまくまとまらず、書いては消し書いては消しを繰り返し、記事になるまで一か月以上もかかってしまいました😵‍💫最後まで読んでいただきありがとうございました。)



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