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「女の話はつまらない」と言えるのは、自分もつまらない人間ではないか

あまり攻撃的な話はしたくないし、男女の問題にもしたくない。ただ、私は話のつまらない性別があるとは思っていない。というのも、面白い女がすくなすぎる、みたいなポストをみたのだ。そしてその返信欄が、わかる〜みたいな人たちばかりで驚いた。面白い女性、もしくは面白い男性って、身もふたもないことを言ってしまえば、自分もある程度「面白いひと」でないと会えないのではないかと思ったので、ちょっと思ったところを書いてみる。

最初に、大人になって芸人ではない一般人に求められる面白い話というのは、例えばギャグが織り交ぜられているとか笑わせにきているとかそう言うことではないよね、という前提で話したい。教養や経験から自分の視点を持った人かつ、コミュニケーション能力が平均以上の魅力的な話し手と想定する。知識をひけらかすこととも異なり、自分の言葉で語れるものの多い人、深い思考をもつ人であればあるほど面白いだろう。

その上で、パターン化してみた。まず、相手の話がつまらないと感じたとき、考えられるパターンは2つあった。相手が真に上記のような魅力的な話し手ではない場合。それか、あなたにだけ魅力的な話し手ではない場合だ。


1.相手が誰にとっても魅力的な話し手ではない場合

確かにつまらない話、相手の時。相手がつまらない話しかしないとき(これは常にこちら側の主観だけど)、多くの人がつまらないと感じる話(一般的にもオチのない話。繰り返される愚痴など)。

誰からも話題やコミュ力のないと評価されている人、これが真につまらない人(主観で申し訳ないけど)なんじゃないか。私は正直ここに男女差はそんなにないように感じる。ここで言えるのは教養、経験など圧倒的な引き出し不足で、コミュニケーションも限られた場所でしかしてこなかった人である場合が多い気がする。

言われている愚痴や自慢、恋バナの類も、面白い人が巧みな話術で話すとぐんぐんと入ってくる(非常にまれ)。引き出しの多さでいうと、某大企業のそれなりに役職を持った人にも関わらず、50を過ぎて大学院で博士をとり、インスタなどの文化も積極的に若手に学んでいた知り合いがいるが、ほかのおじさまの自慢話とは一味違う面白さがあった。そして異常なほどコミュニケーション力のある人だった。

逆に、私が数年前にマッチングアプリで出会った男性は、私が司会も雛壇もひとりで回さないといけないほどの方で、私の質問にひと言答えたらジュースを飲んで目を逸らしてしまった。「どこの出身なんですか〜」「福岡です(すぐストロー&目逸らし)」「福岡、いいですよね。一度行ったことあるけど料理も美味しいし!めんたいことか!」「はい…(うつむいてジュース)」「…なにか福岡のおすすめありますか?」…それの繰り返しの2時間。なんだろう、どっと疲れてさあ、やっとさようなら(心の中では、早くおさらば!)というところで、今日はとっても楽しかったですね、車で送っていきましょうか、と言われたので、はーーーあ?私がずーっと喋りかけてたからだろが!とブチギレそうになった。なぜ初対面で盛り上がらない会話の後でドライブいけると思ったよ。そしてお断りすると、いっつもこうだ…と私相手に愚痴?キレ始めた。

面白くないのは男女問わず存在すると感じるのは、こういうとき。心のシャッターどころか檻が急速に降りてきて、そそくさと退散した。こういう時に下手に優しくしても何のメリットもなく、かえって粘着される可能性があるので自衛は大切。

★類は友を呼ぶ

自分の話も出したので、自戒を込めて書く。自分の周りの異性のレベルが低いともし感じるなら、それが異性から見た自分の価値・レベルと言うことなんだと思う。面白い人には面白い人が集まるし、結局知性も経験もユーモアも類友の関係ではないか。何が言いたいかと言えば、もし不満なら環境を変えるしかないし、自分が理想の相手に出会える自分になるしかない。いるところには面白い人はいる。

2.自分以外には面白いと評価されることもある相手の場合

2-1価値観や興味があっていない

お互いの面白いポイントがずれている場合、話は一向に噛み合わない。相手が真に面白くないわけではないが、自分には刺さらないといったところだろうか。これは、1の人よりは経験や知識が豊富なので表面的会話を逃れられる可能性がある。だが、誰にでも対応できる幅広さはないので、「面白い人」とも言えないかもしれない。でも社会性があれば、ちゃんと友達も恋人もできる。

たとえば、単に興味が合わない(化粧の話、車の話など、「おもしろい」の価値観が違う)だけで他に面白いと感じる人はいるかもしれない。

★面白がれる人になるか、環境を変えるか

このとき、聞き手が取れるアクションはこのふたつだろう。例えば重なる趣味がなくても興味を持ってみるか(相手を受け入れる姿勢)、それか1と同じく自分が環境を変えるか。

2-2あなたに話さないだけ

そもそも、話し相手としてのレベルに達していないと判断されている可能性がある。面白い話をいつもしないといけないわけでもないし、話し手は相手のレベルに合わせることが多々ある(そしてそれが良い話し手であることも多い。お医者さんは子供相手に専門用語を使わないし。)

それは話題のせいかもしれないし、コミュニケーション力のせいかもしれない。あなたの魅力度、関係性など理由はたくさん考えられる。例えば、育ってきた背景を同じくした妹たちとうちわで楽しめる会話はとても手数の多いものだけれど、外には通じない。政治の話が通じない友達には、最初から話題を出さない。学部の友達とだけ盛り上がれるアカデミックな話がある。仲のいい女子だけで話すから楽しい恋愛事情がある。

そういったとき、例えば教養を求められる話、政治の知識がいる話、高度な仕事の話が自分相手に行われないのは、自分がその域に達していないからと言う可能性がある。

★自分のレベルをあげる

相手は本当は多くの引き出しを持っているが、それを開く価値のある人間と判断されなかった場合。これは無視できないと思う。だって世の中に面白い人がいるものの、自分を原因にしてそれが聞けていないことになるから。そして相手をつまんねーなーと思っていることによって、自分にある原因にいつまでも気づかないかもしれない。価値ある聞き手になるために、自分も面白い、話のできる人になることは一番の解決策になる。

今回は、あえて相手のせいにせず、自分がとれる方法を考えてみた。面白い人になることは私の目指すところでもあるので、この手の話題は看過できない。謙虚でいようと、あらためて自分を見直すのだった…。



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