aikoが誕生日だったから書いてみる。
aikoが48歳になったのだという。
aiko、おめでとう。
私が唯一ずっとちゃんと好きな有名人と言っても過言ではない。最初は、中学生くらいのときに家族で行ったカラオケでカブトムシを歌ったら、「まゆちゃんの声、すてきね」と母が言ってくれたからだろうか。今思うとなんてことない出会いだったかと思うけれど、今年やっと初めてライブに行けて、鳥肌が止まらなかった。思わず目を見合わせた妹の目のなかに、少女漫画のように星がいっぱい浮かんでいたし、私もおんなじだったと思う。
ステージ上を自由に動いて、踊って、笑うその体力、テレビなんか飛び越えるほどの圧倒的な生歌の歌唱力、そして関西弁のMCでわく親近感。なんだこの人は。可愛すぎる。そんな元気いっぱいでうるうるの声のaikoが48歳。シンプルに脳がバグる。可愛い、誰がなんと言おうと。
学生時代、恋人という存在に過度に憧れを抱いていた私は、痛みも喜びもaikoに言葉にされていた。一番仲のいい友達からは、彼氏もできたことないのに何をそんなに歌詞に共感できるのか不思議だと言われていたけど(こんなの、一番仲良しでなんでも言い合えるあの子から言われたんじゃなかったらそれだけで泣いてしまう)、私はaikoの描くものが好きだった。
実際に恋をして、失って、寂しいときの方がいっぱい曲を聴いて。それを繰り返してきた私の恋愛は、ほぼaikoの辞書に載っている。なんならaikoのことばで語れない恋愛なんてないんじゃないのかな。と、そんなふうにいつまでも思っている。きっとaikoすきなひとはみんなそう思ってるでしょ、と主語の大きいことを言ってしまう。
ライブに行ったあとから、こんな女性になりたいな〜、こんな歳のとりかたをしたいな〜と憧れる対象に、aikoが入った。好きなこと(ライブ)をするためのコンディションの整え方や、エネルギーを保つこと、何よりも好きなことに素直そうな様子。とっても見習いたいし、歌ではないけど、私もそういうふうでいたいなあと、普段はひねくれ者なのにaikoの前では身ぐるみを剥がされてしまうというか。そういえば、ライブでaikoに抱いて〜って叫んでたおんなのこがいたな。それはちょっとわかるな。
これからもエネルギッシュに歌い続けているところが見られたら嬉しい。推しは推せる時に推せ。そんな言葉も噛み締めるような、aikoの誕生日の話でした。