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上司と生理の話をした日

「全然話変わるんだけど、すっごいパーソナルな質問してもいい?」

毎日行う8時30分からのオンライン朝会で共有事項を話し終えると、上司がいつもとは少し違うトーンで突然私に質問してきました。

「パーソナルすぎるから、話したくなければ話したくないって言ってもらっても全然それでいいから」

は、はい。、

そんな風に話し始められて、何を聞かれるんだろうと思いました。彼氏いるの?とか、まさかこのセクハラに厳しい時代にね、と思って次の言葉を待ちました。とはいえもともとざっくばらんな人なのはわかっていたし、私もオープンなので別に何聞かれても大丈夫ですよって思っていたのですが。


「生理で仕事辛かったりする日はない?」

上司が聞きたかったのはそのことでした。生理ナプキン飛び交う女子校で育った私にはそういうことを話すのにはほとんど抵抗がありません。なるほど、でも聞く方は気を遣うよなと思いつつ、テキパキと自分の状況を伝えました。PMSのいらいらや過食気味になることのほうが辛いこと、人並みに体はだるいけれど、今までそれでバイトを休む、学校を休むなどの支障は出たことがないこと、そういうことを伝えました。

上司は20代の頃はかなり重い生理に悩んでいたそうで、仕事を休まなくてはいけない日もあったとか。職場に理由は直接は伝えなかったそうなのですが、それでも周りはだんだんと分かってきて、「またか」のような扱いを受けるのもなんともしんどかったそうです。

だから40,50代の男性が多い部内にいる新人の私を気遣ってくれたんだと思います。社会人でリモートワークになってから、体調に不調がある日は事細かに伝えていたからかもしれません。私は基本的に体が強いのですが、生理って丈夫さとかにあんまり関係していなくて、辛い人は辛いっていうのもあるじゃないですか。リモートばかりでお互いの顔が見えないからこそ、そうした気遣いをいただけるのは私としては嬉しいことです。

今って生理休暇がある会社があったり、でもセクハラにも厳しかったり、なかなか個人的なことを話しにくいけれど生理について理解しないとという動きもあります。

私の会社では生理休暇というものはありませんが、上司はきついときは休んでいいよと言ってくれました。たしかに、こればかりは勇気がないとたとえ辛くても話せなかったかもしれません。しかも女性同士じゃないと話しづらかったと思うので、それは運が良かったかもしれません。


個人的には生理痛よりも低気圧や肩こりからなる偏頭痛のほうが辛くて仕事にならない日があると伝えました。もともと気圧に弱いことは話していたのですが、改めて体調のことを伝えた形です。

話しづらいことにまで目を向けてもらえること、それってありがたいです。でも、ある程度の関係値でないと話したくないって思ってしまうことでもあるかもしれないんですよね。まだまだこういう理解してくれる環境は少ないので、だんだんと男性やそれぞれ痛みや症状の違う女性同士でも理解し合える様になっていけたらいいなと思います。



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