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彼氏いない歴=年齢のこじらせ女子だった21歳のときの私

恋愛は人格形成に影響する。

私はこれはまさにそのとおりなんじゃないかと思っています。人生で一番と言っていいほどに私を偏屈にし、そしてそれから解放させたのも恋愛だったように思うんです。


21歳のひねくれた私は、昔書いた文章に思いの丈をぶつけていました。

その時のタイトルがこれ。


彼氏いない=年齢が、21歳女子にはどれだけ重いのか語ってやろうじゃないか


タイトルに言いたいことが全部出ていますね、。

ブログのお引越しの関係で昔書いたものを整理していたら、しっかりと今も存在感をはなっていらっしゃいました。


21歳の頃の私の思いを、緩やかにここに残して供養してあげようと思います。


まあもうすぐで24歳になるとはいえ、まだまだ人生経験の浅いこどもがこんなことを言ってるのもどうだかな、と思うけれど、そこまでに大きな影響力があることを実感している女子たちも多いと思うんです。

自分もそんなときもあったなあと思い出す方もいれば、全くこの道とは縁のなかった方もいるかも知れません。

でも、人に対する想像が少しでも広がって、ほんの少しでも優しい世界に近づいたらいいなとも思うんです。



21歳のわたしは彼氏欲しい系女子でした


21歳、当時の私は彼氏いない歴=年齢で、男子に対しては爆発的なコミュ障だし、とにかくいろんなコンプレックスにまみれていました。

恋愛なんて大したことはないんだよ

まだ若いよ!

みたいな慰めは、どんなに真実なのだとしても全く慰めにはならず。むしろ傷口を容赦なく開いて見られているような、そういう惨めさや孤独感すらありました。


中学、高校時代は女子校だったためもちろん恋愛からは程遠く、大学に入ってもそれを引きずっているところがあったと思います。
でも、そういう同級生だって、大学2年にもなれば彼氏と遊んでいたし、クリスマスにはリア充組の女子会と寂しい気持ちを持ち寄った女子会のテンションは全然違ったし、そのときにはあれ、おかしいな、と思い始めていたんですよね。


「え~彼氏いそうなのに~」「大丈夫だよ~わたしも今彼氏いないから」

彼氏いない歴=年齢のハタチ越えが言われて、心の中で相手を一回殴り倒す言葉は以上です。

こういう気持ちになってくるんですよね。


こじらせ女子の特徴とは


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そもそもこじらせ女子ってどんな存在なのか、なんでこじらせているのかご存知ですか?

こじらせ系女子に対してどんなイメージを持っていますか。超がつくほどのオタクとか、ファッションに個性が溢れすぎているとかだったらごめんなさい。わたしが今日話すのはその分類の女の子たちのことではありません。外見とか社交性とかが可もなく不可もなく、一見普通みたいな一般人の中にも意外といる20歳越えのこじらせ系についてです。
男性経験なしのハタチ越え女子があなたのまわりにも、?
・地味すぎず派手すぎず普通。

・美人や可愛いには分類されないが、身だしなみには気をつけられる

・特別個性派じゃない

・人が気にする以上に自分が気にするコンプレックスがある

・男子への免疫薄め

・女友達との飲み多め

いや、割といっぱいいそう。そうなんです。ハタチを超えたこじらせ系は、一見普通そうな中にいて実は内面がめっちゃコンプレックスの塊だったりします。そして知り合い程度の時にはわからないことが多いです。

それで女子会で集まっては、「なんで私たち彼氏できないんだろうね笑」っていう会話になるんですよね。


21歳という年齢の恐怖


二十歳を超える。

これが次に怖いことだったりします


成人って日本では大きな節目じゃないですか。20歳の誕生日までに彼氏欲しい!って思う子も結構いると思います。逆に言えば、遅咲きだってティーンのうちに彼氏できれば文句ないですよね。
でも、できない。もう高校まで女子校だったからとかいう言い訳も通じない。自分は大人になりきれてない、人生の負け組感という虚無に襲われます。そして、周囲からのプレッシャーも強く感じることになります。「あなたにはなんで彼氏できないのかしらね(母)」とか、「わたしの方が先に結婚するんじゃん?笑(妹)」とか。

これって、今彼氏がいないけどいたことはあるとか、ワンナイトだけでもしたことのあるハタチ越えとかとは訳が違います。一度も誰かから自分一人に対して注目を集められたことがないっていうコンプレックスなので。そして、自分は圧倒的に子供のままだというのは大きな劣等感です。経験がないことを恥ずかしいと思って、それをなるべく隠そうとしたりします。

いやもう少女漫画とかとっくの昔に夢ってわかったんで、普通に恋愛したいだけなんですよ神様、っていう叫び。

21歳がこう言ってるんだから、間違いないでしょう。

ここでの大きな地雷は、「一度も誰かから自分一人に対して注目を集められたことがないっていうコンプレックス」です。


人間がどれだけ承認されることを本能的に求めているのかがわかります。

どんなに慰めの言葉をもらっても、結局受け止めてもらえなかったら意味がないと思ってしまう。

ある意味、そうやって人の評価に依存してしまう心理は生きている限り仕方がないんじゃないでしょうか。


一見普通っぽい女子ほど病む

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普通っぽい。個性的とか、とがってる子じゃないほうが、こういう密かだけれど根深いコンプレックスを抱えるていると、私は感じてきました。

なんで普通っぽい子ほど病むのかというと、何かわからないけれどわたしには圧倒的に欠落しているものがある、と思うからです。
例えば服がすごく個性的な子に彼氏ができなくても、わたしの個性が認められていないって思うと思います。また、すごく清潔感のない子が同じように彼氏がいなくても、清潔感がないから彼氏できないって理由を見つけることができます。

じゃあ、お化粧や服も特別尖っていなくて、それなりではあるけど男子とも話して、バイトもサークルもしているような「普通の女子」っぽい子は??
自分の何が悪いんだろう?ってなりませんか。
確かに一年生の頃は芋くさかったけど、今は見られるようにはなってると思うのに。コミュ障も改善されてはいるのに。。女の子からは結構好かれるし、性格だってそんなに悪くないはずなのにな。
そして彼女たちは、自分がもともとコンプレックスだったことを必要以上に過度に気にし始めます。コンプレックスなんてだれもがみんな持ってるものですけど、人が気にする以上に自分が気にするようになってしまうんです。

例えば、太っているという理由です。自分は人より太ってるから可愛く思われないんだろう。でも、ぽっちゃりした女の子とその彼氏が楽しそうに街中を歩いていたりすることありますよね。そしてそれがまた病む原因になります。わたしよりあの子の方が太ってるのに、あの子の方が幸せじゃん。わたしの何が悪いの、、、、(永遠ループ)

だからこそ、取り立てて欠点がないように見える子の方が根深くコンプレックスを持ちやすいとわたしは思います。自分でも何にも言い訳することができないし、考えれば考えるほど自分は魅力のない人間なんだとしか結論づけられなくなってしまうんです。


自分に足りないものは何なんだろう。

あの子にあって自分にないもの。あの子は良くて自分はだめな理由。

そういうネガティブな間違い探しを始めると、自分のことなんて好きじゃなくなるのはとても簡単なんですよね。


今なら、恋愛してるから偉いわけじゃない、とか、急ぐ必要なんてないよ、とか、そういう言葉も温かく聞こえるし、何なら自分でもそういう言葉を人にかけたくなるときがあります。


でも、その当時の自分を思い出したら、それがどれだけ酷な言葉なのかを思い出してしまう。そして、優しそうに聞こえる言葉がいつも優しいわけじゃないな、と思うようにしています。


こじらせ女子が嫉妬するキラキラ女子たち


そういう女の子たちは、自分に対しても、それから恋愛している他の女の子たちに対しても、なんだか負の気持ちを持ちがちです。

私は女友達を嫌いになったりはしませんでしたが、憧れが強くて自分に対しての疑問はますます強くなったりしました。



21歳の時、私が見ていた世界のキラキラ女子はこんなでした。

憧れ・嫉妬・そういう人は人生簡単だと考えていると思います。
普通に憧れはあります。というかむしろ憧れめっちゃ強いです。青春うらやましい、ぬくもりとか欲しすぎる(鼻血)

嫉妬はもう一つ大きいでしょう。特に、自分と同じくらい・もしくは自分より下の社会的ステータスだと判断した相手に対しては激しく見ています。なんでお前は幸せなんだよ、って言いたくなるんです。でもそう思うことに対して自己嫌悪になったりするのもこじらせ系女子なんで、優しくしてください。

人生自分たちよりずっと幸せだろうって考えてます。だって経験豊富だもん、大人だもん。色々知ってる上で好きな人からも好きって言われて?それで幸せじゃないとか文句たれんな!って思ってます。


そりゃ毎日こんなこと考えてたらたらこじれますよね。


どっちのほうが大変とか、干渉はしないほうがいい

でもどちらが大変とか、どっちのほうが苦しいとかって、簡単に比べられるものではないなって思います。そのくらい、一人が生きることってそれぞれに違う経験や人格や要素の絡み合いだし、難しいと思っています。


冒頭で言った、「え~彼氏いそうなのに~」「大丈夫だよ~わたしも今彼氏いないから」こじらせ系の子たちには絶対に使わないで欲しいです。ここまで読んでくださった方々は、彼女たちが何にコンプレックスを抱えているのかわかっていただけたと思います。

そうです。一見彼氏いておかしくなさそうなのに、それでもみんなと違ってずっと経験がないことに悩んでいるんです。2つのセリフって、ここをもろについてくる言葉です。もう血がだらだらですよ。でも21にもなればなれたもんなんで、波風立てないようにてきとーに「えーほんとですか、残念ながらいないんですよ~」とか言いますよ。それでいつもの女子会に戻って深酒するんです。笑
でも一方で、人を好きになってめっちゃしんどいとかメンヘラになるみたいな感覚は経験がないのでわかりません。西野カナとか聴きまくるとかをどこかバカにしたりする傾向があります。彼氏さんに不満のある女子も当然いるでしょう。それを話したい気持ちだってきっとあるけど、でもそれを本当の意味で理解はできません。

恋愛を超えてきた人は超えてきた人で、(こじらせ女子の想像をはるかに超える辛さで)大変な思いをしている。これは紛れも無い事実だと思います、、。感情がアウトオブコントロールですからね。
両者ともに、分かり合えない場所での苦しさがあるんだと思います。だから、どっちの方が幸せとか大変とかいって相手に干渉しようとするのはやめたほうがいい。純粋な憧れとか応援とかじゃなく、軽蔑とかから干渉するのは特に厄介なのでやめましょうっていうのがたったひとつわたしが言えることです😂
そしてどうかこじらせている女子を見かけてもこじらせ以外の皆さんは、大丈夫だよ、とか言わないでくださいね。


どんなおんなのこにも優しい世界になりますように


優しい世界になったらいいなと思ったのは、こんな背景があったからでした。

もし私に中学生の頃から付き合っている人がいたら、こんなことには絶対に気づけなかったと思います。


横に座っている穏やかな奥手そうなおんなのこが、実は自分の至らない何かを探して毎日傷ついているとか。

彼氏欲しいな〜って口癖のように言うおんなのこの口調が、どんどん冗談ぽくなっていても実はそうしないとやっていられないとか。

大丈夫だよ、が全然優しく受け止められない気持ちとか。


それにあのときの自分に会っても、私は恋愛なんてなくても生きていけるとは言いません。


だけれど、もう少し自分に優しくしてあげてほしいなと思います。


もしこの文章が、当時の私と同じように、自分は人と違うのかもしれないと思っているおんなのこに届いたら。

そういう思いを抱えることが、自分が悪いからじゃないと伝えられたら。

自分の過去のことを書いてよかったと思えると思います。



でも、こんなことを書きながら、私も今でも恋愛マスターじゃないんですけどね。笑

21歳、恋愛をまだ経験したことがない人は、最初の恋が自分を大切にできる恋愛ですように。

恋愛をしている人も、していた人も、これから素敵な恋ができますように。


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23歳の恋愛事情はこちら


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