見出し画像

東南アジア最大級のECプラットフォーム「Lazada」

越境ECに興味がある方にとって、「Lazada(ラザダ)」は東南アジア市場にアクセスするための強力なプラットフォームです。この記事では、Lazadaについて基本情報から、コスト、決済、物流、そして同じく人気の「Shopee(ショッピー)」との違いまでを解説します。越境EC初心者の方が理解しやすいよう、具体的なポイントを押さえながら説明していきます。

Lazada Singapore

1. Lazadaとは?

Lazadaは2012年にシンガポールで設立され、東南アジアで急速に成長しているeコマースプラットフォームの一つです。現在はAlibabaグループの一員であり、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムの6カ国で展開しています。多くのユーザーを抱えるLazadaは、初心者でも手軽に越境ECを始めることができ、東南アジア市場への強力な足掛かりとして注目されています。

Lazadaが越境EC初心者に適している理由は、シンプルな運営システムと充実したサポート体制にあります。さらに、Lazadaの顧客層はモバイルユーザーが中心で、アプリ上での購入が活発です。これにより、スマートフォン一つで買い物を完結できることがユーザーにとっての大きな魅力となり、売上につながりやすい特徴を持っています。

2. 出店コスト

越境ECを始めるにあたり、出店コストは気になる点の一つです。Lazadaでは、基本的に初期費用が不要で、出店料もかかりません。Lazadaでは販売手数料が発生するのみで、商品が売れた際に売上の一部が手数料として差し引かれます。これは手軽に始められる大きなメリットで、初心者でもリスクを抑えながら越境ECを試すことが可能です。

また、Lazadaではプロモーションの設定や、クーポンの発行、季節ごとのキャンペーン参加なども可能で、これにより販売促進活動を行うことができます。出店費用を抑えながらも、自社のブランディングやマーケティングが行える点は非常に魅力的です。

3. 決済・入金

Lazadaでは、ユーザーが購入時にクレジットカードやモバイル決済を使用することができます。これにより、買い物がスムーズに行えるため、売上が向上しやすくなります。さらに、Lazadaは複数の通貨に対応しているため、東南アジア各国の顧客にとって便利な決済方法が揃っています。

出品者側にとっても入金のプロセスが分かりやすく、売上金は一定のタイミングで銀行口座に振り込まれます。Lazadaでは売上の確認や、明細のダウンロードができるため、初心者でも安心して管理できる仕組みが整っています。

Lazadaでの売上は、取引が完了した後、デジタルビジネス向けオンライン決済処理プラットフォーム「Payoneer(ペイオニア)」アカウントに反映されます。具体的には、顧客が商品を受け取り、問題がないことを確認した時点で決済が確定し、その後入金される仕組みです。Lazadaでは、安全な取引のためにエスクロー方式を採用しており、購入者が支払いを完了しても商品が受け取られるまでLazadaが一時的に資金を保管します。これにより、販売者も購入者も安心して取引を行うことができます。

4. 物流

Lazadaでは、物流においても便利なサポートを提供しています。越境ECにおいては、商品がスムーズに目的地に届くことが重要です。Lazadaの「Fulfillment by Lazada(FBL)」というサービスを利用すると、商品をLazadaの物流センターに保管し、出荷や配送をLazadaが代行してくれます。これにより、出品者は物流に関する手間を省き、販売活動に集中することが可能です。

また、FBLを利用することで配送時間が短縮され、顧客満足度が向上することが期待できます。Lazadaの物流ネットワークは東南アジア全域に広がっており、各国の消費者に迅速に商品を届けることができます。これにより、初心者でも海外発送の課題をクリアしやすくなります。

5. Shopeeとの相違点

Lazadaと並んで東南アジア市場で人気のあるプラットフォームにShopeeがあります。Shopeeも越境ECに力を入れていますが、Lazadaとのいくつかの違いを理解しておくことが大切です。

ブランド力

LazadaはAlibabaグループの一部であり、そのため強力なブランド力を持っています。特に高品質な商品や信頼性を重視するユーザーが多く、ブランド構築を目指す出品者にとっては適したプラットフォームといえます。対照的に、Shopeeは手軽さや値引きの多さが特徴で、購入しやすい価格帯の商品が多く扱われています。

マーケティングとプロモーション

Lazadaは、プラットフォーム内でのプロモーションやセールキャンペーンの頻度が多く、これにより販売促進が図りやすいです。一方で、ShopeeはSNSとの連携が強化されており、ソーシャルメディアを活用した販売促進が得意です。ターゲット市場や販売戦略に応じて、どちらのプラットフォームが適しているかを判断することが重要です。

手数料とコスト面

LazadaとShopeeでは手数料や運営コストが異なります。Lazadaは前述したように初期費用がかからず、商品が売れた際に手数料が発生するシステムですが、Shopeeでも同様に手数料が発生します。しかし、Shopeeは一部のプロモーションや割引において出品者の負担が軽く設定されている場合もあり、特に低価格帯の商品を中心に販売する場合には有利です。

物流サポート

LazadaのFBLと同様に、Shopeeも物流サポートを提供していますが、Lazadaの方が物流網が広く安定しています。LazadaのFBLサービスは信頼性が高く、顧客にスムーズな配送を提供できる点で初心者にとって安心感があります。一方で、Shopeeは各国ごとに異なる物流パートナーと提携しており、コストや配送時間の柔軟性に違いが見られます。

まとめ

Lazadaは、東南アジアの多様な市場にアプローチできる優れた越境ECプラットフォームです。初期費用がかからず、決済や物流面でのサポートも充実しているため、初心者でも手軽に参入しやすい環境が整っています。LazadaとShopeeの違いを理解し、販売戦略や商品に応じて適切なプラットフォームを選ぶことで、越境ECでの成功への一歩を踏み出せるでしょう。

いいなと思ったら応援しよう!

Shopee|越境EC支援|SHINKURA Akira
よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!