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マイペースは一歩一歩

自分は血液型B型のマイペースです。これは否めません。言い訳はこれです。

文章があっちに行ったりこっちに行ったり読みにくくて申し訳ありません。こんな私ですが、ながーーーーい目でゆったりと楽しんでいただけたらと思います。


さて、ダンスの放浪へと戻りたいと思います。前回は身体と精神をできるだけ入れ替えて、ミュンヘンの活動を頑張ってみたというところでした。

それからざっくり場面を切ってみてると、「体重が10キロ落ちたのに筋肉は増えた、落ち着いた態度を取り出した、周りに振り回されにくくなった、体力が付いてダンスでソロももらえた、少し女性にモテ出した」などでしょうか。こう書くといいこと尽くめな感じですが、裏側はご想像にお任せします。

とにかく狙っていた女性には最終的にふられ、どうしようかと思っていたのにお釣りが入ってきた感でびっくり。これはどうするべかと嬉しい反面、困るのが「目的のない人生」に逆戻りです。真相はというと、狙っていた先がなくなればぼた餅を食べて太るだけ、これからが大変です。


今もこれからも自分だけが知っている自分の弱さと甘さがあり、引き締まっている自分から知り出した人は、過去の自分を知らないわけであり、その甘さをみて幻滅します。典型的なマイペースは、こういう時に困ります。

流れに身を任せ、思いに身を任せ、滅びるに身を任せ、再生に身を任せ。

それでもこの時に学んだ事はあるのですから、それから2年後にミュンヘンでの最後のシーズンを終えることとなり、運良く新しいカンパニーへと道を進めることとなりました。そこで芸術、ダンス、振付けなどの自分の師匠と仰げる人、Carolyn Carlsonとの出会いと歩みへとつながります。

終わるまでの2年も様々な事があり、彼女ができたり、交通事故にあったり、引き締まっていたのが落ち着いてしまったり、と。ですが、ドイツからフランスにダンサーとしては進みます。これから自分の中では本格的な方向性を見出す事になっていったんだと思っています。


今もこれからも、自分の様な人へ言いたい事は一つ。自分という形は作らなくても知らぬ間にできていて、流れはその歩んできた道以外はない、最後は自己責任。

マイペースな人にこんなマイペースな自分が言いたいのは、感じるままに流れに乗るなら、とことん行くべし。マイペースだからと言ってあっちこっち行っていいわけじゃない。

自分はマイペース、これは認めます。すいません。これはダンサーや生徒にダンスを教えている時にも感じます。ただし定期的な先生に自分が絶対なれないのにはこういう問題があるからです。

「やるのもやらないのも、お前の責任。やらんのならお前のことは空気と見なす。」

ダンサーも生徒も本当は先生にかまってほしいのかもしれません。ですが自分が先生には向いてないと思うのにはこの「生徒の為に持つべき責任感のなさ」です。これは人生で数回死にかけた時に思ったことなのですが、「お前(自分)の人生はお前(自分)のもん、それがわからんのはお前(自分)の責任。それがわかる様に工夫しろ。てめえ(自分)がやるべきはてめえ(自分)で掴み取れ」です。


勿論、助言を求めるダンサーや生徒には全力を尽くします。できる限りのサポートはします。つまり、怠けたいやつには全力で無視し、全力で怠けさせて落ちていくのをサポートします。そうすれば最終的に続けた人がダンサーになるからです。はっきり言ってシビアな世界です。オーディションがある時点でそれはわかってるでしょ? 

はい、最低の先生です。まあ、教えについては次回にします。

自分で努力しない人はダンサーにはなれない。だって、お金は儲からんしオペラの中でも地位は低い。身体は疲れるし、なんでやってるのかもわからなくなる。プロで舞台に立つなら精神も強化してほしい。自分の足で歩いて欲しい。それだけです。


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