マガジンのカバー画像

tiny song

20
tiny song 一覧
運営しているクリエイター

#詩

tiny song rain drops

tiny song rain drops

rain drops…

覚めないで 夢
消えないで 音
ここちよい 朝

rain drops…
rain drops…

tiny song 白いキャンバス

tiny song 白いキャンバス

私が描く
筆の先に
色をつけよう

未来まだ
白いキャンバス
なのだから

私が描く
筆の先に
色をつけよう

そこには君も
私もいて
笑っているはず

例えば雨に
濡れたとしても
濡れてゆくことを
感じきってみたい

例えば風に
吹かれたとしても
その強さを
私の全てで
感じきってみたい

思いがけず
嵐が来て
全てを一から
描き直すことに
なったとしても

同じように
思いがけず
またやわらか

もっとみる
tiny song いつか奏でるその日まで

tiny song いつか奏でるその日まで

時は
流れてゆく

知らず知らず
僕の日々から

残したくて
できる限り
刻み込むのに

春の空に
似た色した
束の間の夢

みてたように
覚めて気づく
足元の花

ららら
ららら
ららら…

tiny song 世界で最初の絵画

tiny song 世界で最初の絵画

世界で最初の
絵画ってきっと

愛する君を
夕日の中で

見つめた横顔
そっと指で

地面になぞった
僕のこころ

そうやって
そうやって

紡がれてきた

僕らが生まれた
その日から

そうやって
そうやって

紡がれてきた

世界で最初の
言葉ってきっと

愛する君へ
摘んだ花束

笑った顔を
想像しながら

野原で摘んだ
僕の心

そうやって
そうやって

そうやって
そうやって

紡がれて

もっとみる
tiny song かたちなきもの

tiny song かたちなきもの

音 音 音なんて

無い 無い 無い

闇 闇 闇だらけ

ここは どこなんだ

はじまりの鐘は

街に響くひとの声

それは ゆれているだけの

空気の振動だ

虹 空に 光受けて

そこに あると知る

それは ゆれているだけの

小さな 水の粒

影 黒く 伸びる

夕日 落ちて

それは ゆれているだけの

光の 残像だ

tiny song あらたかぜ

tiny song あらたかぜ

風が 吹く

まだ 冷たい

春の朝に

夜明け 光る

葉の 雫

私 駆け出した

空は 淡く 碧く 遠く

涙 透き通る

吐く 息

深く 深く

私 立ち上がる

道は 濡れて

まだ 眠たい

夜明け 前の夢

微か 香る

土の 匂い

私 らしく生きる

花 花 花は咲く

ららら ららら らら

愛 愛 愛は満ちる

私 らしく笑え