男だけの集団が苦手な話

自分は男ですが、“男だけの集団”というのがとても苦手です。よく“男同士だと気が楽”とか“遠慮するな”と言われますが、逆に気を使いまくるし遠慮して気配も消す。結果、“壁を作ってる”とか“一線を引いてる”と言われ、上手く関係が築けない。言いづらいし説明しにくい悩み。ずっと心にあった問題なのですが、最近読んだ記事で「あー！コレだ！」となったので自身の体験も踏まえて書きたいと思いました。

“ホモソーシャル”というあまり聞きなじみのない言葉。男同士ならではの同調圧力(詳しくはリンク先参照)なんですがこれに乗っからないと男じゃない、みたいな空気がホントに苦手でした。意地でも乗っからなかったので、まぁ変わり者扱いになりますよね…。

苦手①女子への目線

男だけの空間だと当然女性の話題はつきもの。“どの子がカワイイ”とか、“あのアイドルが好き”とか、軽い話題ならまだ何とかなるのですが生々しい話になると思いっ切り引いてしまいます。特に友人など身近な人への目線。「胸が大きい」とか「体つきがエロい」とか、本人が知ったら良い気がしないんじゃないか？と思うことを話のネタにしていることが嫌だし言ってる人のことも「へー、そういう目で見てるんだ…」と冷めた目で見てしまうのです。逆もまた然りなんでしょうが…。

苦手②なぜか裸になりたがる

男だけの空間になると服を脱ぎ、そのままで過ごす。これはしたい人だけがする分には全然構わないんですが、周りを巻き込むのがやっかい。気にしない人は同じく裸になり乗っからないと空気読めない人みたいになる。卒業式で全く話したことのない人が裸ネクタイになっていて、脱がされそうになってホントに怖かった思い出があります。
あとは体育祭で組体操や集団演技をするときに男子は上半身裸で気合いを見せる、みたいな風潮も嫌でした。今思い出しても謎。まだ続いてるのかな…？

自分の居場所とは？

“そういう空間が苦手”だけど、それをやたらと主張して場を乱す様なことはしたくない。なのでそういった場所にはできるだけ身を置かないようにしました。

・更衣室、トイレ、風呂など男だけしかいない、そういう空間になる場所では人がいない時間に使ったり、早めにその場を出る。

・男だけの飲み会や泊まりには基本参加しない。顔を出すぐらい。

そんなことをしていたので逆に“そういう空間が好き”な人からは疎まれていたと思います。ノリが悪いヤツだったので。
じゃあ、女子と居た方が良いかというとそういう訳でもない。女子会に1人混ざる経験も多々ありますが、男がいることを気にしない人もいれば、気にする人もいる。自分自身も混ざって大丈夫そうな会なら参加するし、気を遣われそうなら参加しない。

結局、“男子の空間”も“女子の空間”も確実な居場所ではないのです。1番楽なのは男女同じぐらいの比率で安心安全な空間かな…

自分自身が思うこと

今までそうだった様に“そういう空間”=ホモソーシャルを否定したり、止めろと主張したい訳ではありません。その繋がりで絆を深めた人もたくさんいると思うので。ただ“男ならみんなそういう繋がり、空間が平気”という訳ではないことを知って貰えると嬉しいです。こちらも空気を乱さない様にするので、ノリが悪い人が居たら無理矢理巻き込まず、そっとしておいてあげて下さいね。

でも“そういう空間”が好きな人ともそれを通さずに仲良くなれることが1番嬉しいです。同じ部活にそういう男子がいて、最初はお互い疎遠状態だったのですが一緒に仕事をする事になり、自然と仲良くなりました。男ばかりの空間では下ネタをバンバン言うけれど、2人でいるときは決してそういう話題を出さない。気を遣わせてたら非常に申し訳なかったけど、それでもたくさん遊んだりご飯を食べに行ったり、仲良くしてくれたのが嬉しかったのです。

ホモソーシャルを通さずとも生まれる友情の存在も全然アリじゃん！って思ってもらえる様になると良いなと思います。直接顔を合わせて会話する機会を減らさざるを得なくなった昨今。自分自身も壁を作ってないで、自分なりに友情を生み出せるように動いていかなきゃいけないな、と思います。